8 STEPでマスター
株式投資でどの銘柄に投資すれば分からない時に、個別銘柄を分析する方法としてテクニカル分析とファンダメンタルズ分析があります。
この2つの分析手法は若干複雑ですが、覚えてしまえば株をやる上で強い武器の1つになりますので、ぜひ覚えておきましょう。
テクニカル分析とは

りな先生
ゆうた君はテクニカル分析についてどれくらい知っている?

ゆうた
なんとなく、図を使う数学のようなイメージを持ってるだけです。

りな先生
まあ、大きく間違ってはないかな。
テクニカル分析とは?
過去の値動きを表したチャートから、トレンドやパターンを把握して、今後の株価や為替の変動を予測するものです。
簡単に説明すると、
テクニカル分析は、株価や為替は同じような動き方をするという前提で考え、現在の株価や為替の動きと似ている過去のチャートのその後の変動から、現在の株価や為替がその後の変動を予測するものです。
もちろん、株価が過去のチャートと同じ動きをするとは限りません。
しかし、ある程度「このように動くだろう」という予測を立てることはできます。
これが、テクニカル分析です。
ここからは、その使いどころを紹介していきます。
テクニカル分析の使いどころ
テクニカル分析の使いどころは、
①スキャルピングやデイトレードなどの短期取引
②中長期投資の売買のタイミングを決める時
の2つです。
①短期取引
まずは①の短期取引についてです。
短期取引では、株があるタイミングで下落するか、高騰するかを見極めることが重要になってきます。
その下落や高騰を見極めるための方法がテクニカル分析というわけです。
確かに、株価の変動が過去のものと同じ動きをするかは分かりませんが、高騰するか下落するかのある程度の予測は可能です。
そのためテクニカル分析は、短期取引に有効です。
②中長期投資の売買のタイミング
次に②の中長期投資の売買のタイミングについてです。
中長期投資の売買のタイミングにテクニカル分析を使う理由も、基本的には①の理由と同じです。
中長期投資では、短期投資と違い、長期的に株式を保持することになるため、「中長期的にみて成長する株を選ぶこと」「どのタイミングで売買するか」を決定する必要があります。
中長期投資をする際も利益を最大化させるには、できるだけ安い時点で株を買い、できるだけ高い時点で株を売る必要があります。
そこで、テクニカル分析を使い、売買のタイミングを決めます。
テクニカル分析のチャート

ゆうた
テクニカル分析とその使いどころについては分かりましたけど、そもそもテクニカル分析のチャートを知らないんですけど、、

りな先生
確かにまだ教えてなかったわね。これから説明していくわね!
株式投資のテクニカル分析では基本的にローソク足チャートだけ抑えておけば大丈夫です。
ローソク足とは一定期間における、株価の「高値」、「安値」、「始値」、「終値」を表したものです。
ローソク足チャートとは、そのローソク足を並べて図にしたものです。
ローソク足
ローソク足は、二種類あります。
左の青色のローソク足は「陽線」で、右にある赤色のローソク足は「陰線」といいます。
「陽線」と「陰線」のそれぞれで高値、安値、始値、終値を示しています。
陽線は始値と終値の間の胴体を白色、または赤色で表します。
陽線は始値と終値の間の胴体を黒色、または青色で表します。
2つのローソク足の違いは、始値と終値の位置関係です。
左の陽線では、終値が始値を上回っています。これは、この期間内で株価が上昇したことを表しています。
右の陰線では、終値が始値を上回っています。これは、この期間内で株価が上昇したことを表しています。

ゆうた
陽と陰のイメージ通りの色になっていて分かりやすいですね!!
ちなみに、このローソク足には分足、日足、週足、月足があります。
日足は1日ごと、週足は1週間ごと、月足は1月ごとのローソク足です。1分~5分が主流です。

ゆうた
取引スタイルによって、見たい値動きの範囲が変わってくるから、このように様々なローソク足があるんですよね!

りな先生
その通りよ!最後にローソク足のチャートを見ていくわよ!
ローソク足チャート
赤の白抜きが陽線、青で塗りつぶしているのが、陰線になります。
このチャートでは株価は徐々に上昇しています。
全体で見ても、上昇していることはすぐにわかると思いますが、日足1本単位で見ても、その日の売買の値段が大まかにわかると思います。
上昇局面にある株価のチャートは、陽線の割合が比較的多くなります。
このように株価の動きをローソク足で図にしたのが、ローソク足チャートです。
今回は説明のために、分かりやすい上昇局面のチャートを紹介しましたが、実際はもっと判断が難しいことが多いです。
ですが、テクニカル分析の精度を上げていけば、難しい局面の分析も可能になります。
実戦で使える具体的なテクニカル分析方法については、以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ファンダメンタルズ分析

りな先生
次はファンダメンタルズ分析だけど、どれくらい知ってる?

ゆうた
なんか、世界情勢の社会みたいなイメージを持ってます。

りな先生
うん。これも間違ってはないわ!
ファンダメンタルズ分析とは?
ファンダメンタルズ分析では、企業の価値と株価の間に差があれば、株価は企業の価値に落ち着くという考えのもと、株価の変動を予測するものです。

ゆうた
だから、全然イメージ湧きません!!!
簡単に説明すると、
ファンダメンタルズ分析とは、企業の価値と株価に差がある場合、株価はその企業の価値に合わせるように変動すると考えるものです。
企業の業績の変化などで、企業の価値がどの様に変化するかを判断し、それに伴う株価の変化を予測します。

ゆうた
でも、世界情勢や経済も株価に影響をもたらすイメージがあるんですが、、、
確かに、世界情勢や、その企業のある国の景気の良し悪しは、株価に大きな影響があります。
というのも、ファンダメンタルズ分析は「企業の価値と株価の差を埋めるようにして、株価は変化する」と考えるものです。
世界情勢や、その国や世界の景気は、その企業の価値に大きな関わりがあります。例えば、国の景気が悪くなると、そこに属する企業も長期的には、業績は伸びなくなると判断されます。
このように世界情勢や景気の良し悪しは、企業の価値と相関関係があるので、世界情勢や、その企業のある国の景気の良し悪しは、株価に大きな影響をあたえます。

りな先生
次からは、ファンダメンタルズ分析の使いどころを紹介していくわよ!
ファンダメンタルズ分析の使いどころ
ファンダメンタルズ分析は主に中長期投資の銘柄選びに活用する事ができます。
中長期投資の銘柄選び
テクニカル分析でも、少し紹介しましたが、中長期の投資では「中長期にみて成長する株を選ぶこと」が重要になってきます。
長期的にみて、儲かる株を見つけるには、現在の企業の価値ではなく、未来の時点で価値のある企業を見つけなければいけません。
その未来の時点で価値のある株を見つけるために、ファンダメンタルズ分析を使います。
例えば、世界情勢の観点でみるなら、
米独の関係が悪化し、貿易に亀裂が生まれたら、それは日本の自動車企業にとっては、アメリカへも輸出を増やすチャンスになり得ると判断でき、日本車の株を購入する決断ができます。
逆の場合で言うなら、自動車輸出の中心となっている国との関係が悪化した場合は、日本車の企業は売上が減ると考えられ、価値は下がると判断できます。この判断から、日本車の株を買わないという決断ができます。
また、個別企業の財務情報などを現在の株価と比較する事で、割安株や成長株などを見つける事もできます。
ファンダメンタルズ分析を駆使して、割安株や成長株を見つける方法は以下の記事で解説しています。
ファンダメンタルズ分析と株価変動例
実際に過去の日経平均株価の推移を確認してみると、大きなトレンドは1企業がどうこうというよりも、経済のマクロな動きにより大きな影響を受けます。
上の図を見ると、3つの色のラインがあります。
この3つのラインを契機に、景気の変動があったのが分かると思います。

りな先生
1つのラインごとに、そこであった出来事を見ていくわよ!
赤いラインについては、景気が上昇しています。
これは、皆さんもご存じのアベノミクスによって、景気が良くなったということです。
次に、青のラインです。
この青のラインについては、景気が下降しています。
これは、その当時の中国景気の悪化と、原油価格の下落、米景気の不透明感を原因としています。
最後に緑のラインについです。
緑のラインについては、景気が急上昇しています。
これはトランプ誕生により経済がいい方向に進むと予想した市場参加者によって、もたらされたものです。

ゆうた
でも、トランプ大統領の就任によって、景気が上昇するのか、下落するのか予測するのは難しいですよね?

りな先生
その通りよ!
経済の専門家や有名な投資家でも、世界情勢で景気がどの様に変動するのか、間違えることは多いです。
世界情勢から景気を予測するという、1つの手段として他の分析方法と併用することをおすすめします。
とはいえ、世界情勢について敏感になることは、景気の変動を予測する大きな手助けになります。普段からニュースを見るなど、世界情勢触れるようにしてくださいね。
ファンダメンタルズ分析についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
貸借対照表の見方からPERなどの個別指標の使い方などを、ステップ形式で解説しています。
まとめ
テクニカル分析は需要と供給の関係を概念としてます。また、ファンダメンタメンタル分析は企業の価値と株価との相関を概念としています。
テクニカル分析は短期投資と中長期の売買の際に用い、ファンダメンタルズ分析は中長期投資の銘柄選びに用います。
テクニカル分析はローソク足チャートが中心なのに対して、ファンメンタルズ分析は様々な指標があります。
次回は、「株の買い時は?優れた株の選び方も紹介!」を見ていきましょう。