スマホを使っている男性の手先

今回はスマホを使った株の始め方として、実際に楽天証券とSBI証券のスマホアプリを使って、株を購入する流れと売却する流れを画像付きで解説していきます。

20代〜30代投資家の約41%はすでにスマホをメインで株取引を行っており「スマホでの株取引」が徐々に主流となりつつあります。

スマホを使った株取引の前に

今回は投資家の中でも人気の高い楽天証券とSBI証券の実際のスマホアプリの画面を使って、それぞれ株の買い方と売り方を解説します。

楽天証券は「iSPEED」、SBI証券は「SBI証券 株」と呼ばれるスマホアプリを使用してます。

この2つのスマホアプリをまだお持ちでない方は、事前にダウンロードしておきましょう。

この2つのスマホアプリについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてくださいね。ネット証券のスマホアプリを解説しています。

また、ネット証券のスマホアプリを使うにはそのネット証券の口座を持っておく必要があります。

楽天証券またはSBI証券の口座をまだ持っていないという方は、以下の記事を参考にしてください。各社の口座開設方法を画像付きで解説しています。

楽天証券のスマホでの取引方法

それでは、まずは楽天証券のスマホでの取引方法から解説していきます。

楽天証券では「iSPEED」と呼ばれるスマホアプリを使用します。iSPEEDは2018年4月時点で累計200万ダウンロードを突破した楽天証券が誇る大人気スマホアプリです。

iPhoneユーザーの方はAppStore、Androidユーザーの方はGooglePlayストアからそれぞれダウンロードできます。

それでは、スマホアプリの準備ができたところで実際の取引方法の説明に移りますね。

まずは、楽天証券iSPEEDを使って株を買う流れを見ていきましょう。

株を買うまでの流れ

①まずはログインする

まずは買い注文をおこなう前に、楽天証券のiSPEEDにログインしましょう。

ispeedの取引画面

「ispeed」をインストールしてスマホアプリを起動すると、このような画面が表示されます。まずは右下にある「メニュー」を選択しましょう。

ispeedの取引画面

初期状態ではゲストの状態になっているので、「ログイン」をタップしましょう。

ispeedの取引画面

この画面ではログインIDとパスワードを入力して「ログインボタン」をタップしてください。ここでログイン情報を保存しておくと、次回から簡単に自動ログインする事ができます。

ログインできないのですが、原因は何ですか?

ここでログインできない場合は、ログイン情報が間違っているか、口座開設ができていないかのどちらかが原因と考えられます。

ログイン情報が不安な場合は楽天証券公式サイト「ログインID/パスワードをお忘れの方」などから確認をしてみてください。まだ口座開設ができてない方は、事前に口座開設を行ってください。

②買い注文をおこなう

ログインが済んだら、次は買い注文をおこないましょう。

ispeedの取引画面

ログインした後は最初の画面に戻ります。右から3つ目にある「注文」をタップしましょう。

ispeedの取引画面

注文を押したあとは「現物買い」をタップしてください。今回は株初心者向けなので、信用取引ではなく現物取引で解説していきます。

③買いたい銘柄を選ぶ

買い注文の次は、銘柄(取引対象の株式)を選びましょう。

ispeedの取引画面

スマホアプリに表示される検索窓で注文したい銘柄を検索しましょう。上の検索窓に取引したい銘柄名か銘柄コードを入力してください。

ここでは「楽天<4755>」を検索します。

ispeedの取引画面

グループ会社や似た名前の銘柄が複数表示されますので、間違えないように注意して選んでください。

ちなみに銘柄コードで検索すると、一発で見つかります。

④注文内容を決める

銘柄を選んだ後は、注文内容を決めましょう。

ispeedの取引画面

まずは指値注文か成行注文かを選びます。ここでは指値注文を選ぶことにしましょう。

ispeedの取引画面

次に口座区分を選びましょう。ちなみに、特定・NISA口座は開設している場合のみ選択ができます。

ispeedの取引画面

次に執行条件を選びましょう。

特段こだわりがない場合であれば、「本日中」を選んでおくといいでしょう。

執行条件って何?

執行条件とは、注文に付与できる条件の事を指します。

例えば本日中は当日のみ有効な注文の事。寄付とは取引時間の前場と後場の寄付のみを有効とする注文の事です。詳しくは「執行条件について|楽天証券」をご覧ください。

ispeedの取引画面

次に購入する株式の数を決めましょう。基本全ての銘柄の最低単元株式数は100株からです。

数字は直接入力するか、左右の+-ボタンで増減させる事ができます。

ispeedの取引画面

次に指値注文の場合には価格を設定します。

仮に指値を1,000円で設定すると、1,000円以下の売り注文がでた場合に約定する事になります。一方で、成行注文の場合にはこの価格の設定をする必要はありません。

⑤注文内容を確認する

ispeedの取引画面

最後に全ての注文内容を入力できたら、「確認画面へ」というボタンをタップしてください。

ispeedの取引画面

自分の入力した注文内容を確認して問題がなければ、「取引暗証番号入力へ」をタップしましょう。ここが注文前の最終確認になりますので、しっかり注文内容は確認してくださいね。

ispeedの取引画面

最後に4桁の暗証番号を入力して「注文する」をタップすると、正式に注文が発注されます。

ispeedの取引画面

このような注文受付完了画面が表示されれば、しっかりと買い注文ができたという事になります。

ispeedの取引画面

注文が本当に通ったのか心配な場合であれば、この「資産・照会」メニューの「注文照会」という所で、自分の行った注文内容を確認する事ができます。

ispeedの取引画面

このように注文が約定する前の取引は「執行待ち」と表示されます。これが約定すれば「約定」と表示されます。

ここまでが、楽天証券のスマホアプリ(iSPEED)を使った買い注文の出し方になります。

お次は楽天証券のスマホアプリ(iSPEED)を使った、株の売り方を確認してきましょう。

株を売るまでの流れ

基本的に株を買うまでの流れと一緒ですので、ほとんど流れは同じです。

株を買うまでの流れと同様に、ログイン後「注文」メニューをタップした状態の画面から説明していきますね。

①売り注文をおこなう

ispeedの取引画面

スマホアプリ下にあるメニューの「注文」ページを開いて、現物取引の水色の「現物売り」をタップしてください。

②売りたい銘柄を選ぶ

ispeedの取引画面

現物売りをタップすると、このように自分が現在保有している保有銘柄一覧が表示されます。

この中から自分が売却したい銘柄を選んで、売り注文をタップします。

今回は楽天<4755>を選ぶ事にしましょう。

③注文内容を決める

ispeedの取引画面

現物売りを行う際も買い注文の時と同様に、売却する株の数量や注文方法、指値注文の場合にはいくら以上で売却するかの価格設定を行います。

④注文内容を確認する

ここから先の流れは、株の買い注文の時と全く同じ流れです。

ispeedの取引画面

ここで先ほど入力した売り注文の内容を確認します。問題ない場合にはそのまま「確認画面へ」をタップしましょう。

ispeedの取引画面

次に「取引暗証番号入力へ」をタップします。

ispeedの取引画面

最後に買い注文の時に入力した、4桁の暗証番号を入力し「注文する」をタップすれば、注文が発注されます。

ispeedの取引画面

最後にこのような注文受付完了画面が表示されれば、OKです。

こちらも株の買い注文の時と同じように、スマホアプリ下にあるメニューの「資産・照会」ページの注文照会画面で、きちんと注文が発注されてるかどうかを確認する事ができます。

ここまでが楽天証券の「iSPEED」を使った、株の買い方・売り方になります。

以外に簡単で驚いたのではないでしょうか??

ここまでの流れをまとめておきますね。

iSPEEDの注文方法

  • メニューの注文をタップ

  • 銘柄を選択する

  • 注文内容を決める

  • 取引暗証番号を入力

  • 注文完了

では、お次はSBI証券のスマホでの取引方法をご紹介しますね。

SBI証券のスマホでの取引方法

SBI証券も楽天証券の「iSPEED」と同じように、SBI証券が提供してる公式スマホアプリがありますので、そちらを使って取引を行います。

SBI証券株アプリ」という名前のスマホアプリで、iSPEEDほどではありませんが、2019年12月時点で135万ダウンロードを突破した人気スマホアプリです。

こちらもiPhoneの場合はAppStore、Androidの場合はGooglePlayから無料でダウンロードする事ができます。

それでは「SBI証券株アプリ」のインストールができた方は、実際にスマホアプリを使用した株の買い方・売り方を見ていきましょう。

基本的に先ほど紹介した楽天証券(iSPEED)と似たような流れです。

株を買うまでの流れ

①まずはログインする

スマホアプリを初回起動の場合にはログイン作業が必要になります。

sbi株の取引画面

このような画面が表示されると思いますので、ユーザーネームとパスワードを入力して「ログイン」ボタンをタップしましょう。

この際、右横の保存というボックスをオンにしておくと、次回以降のユーザーネームとパスワードの入力作業が省略されます。自動ログインをオンにすると、次回以降起動すると自動ログイン状態になります。

ログインできないのですが、原因は何ですか?

ログインできない場合にはユーザーネーム、パスワードの間違え・もしくは入力ミスが考えられます。

こちらの「ログインできない場合の対処法|SBI証券」を参考にしてみてください。それでも無理な場合は、SBI証券のカスタマーセンターに電話で直接確認してみましょう。

②買いたい銘柄を選ぶ

sbi株の取引画面

まずは取引を行う銘柄を選びます。

スマホアプリの右下にある「銘柄検索」メニューをタップして、検索窓に銘柄名や銘柄コードを入力して、お目当ての銘柄を検索しましょう。

sbi株の取引画面

今回は「SBI」と検索します。

するとSBI<8473>に関連した銘柄がたくさん表示されますので、お目当ての銘柄を選択します。

③注文内容を決める

sbi株の取引画面

指定した個別銘柄の詳細ページが表示されますので、その画面上にある右上の赤い「取引」というボタンをタップします。

sbi株の取引画面

ここでは現物取引の「現物買い」をタップしましょう。

sbi株の取引画面

ここで詳細な注文内容を入力していきます。

基本的に注文する株数と注文の種類だけ選べば大丈夫です。仮に指値注文を選んだ場合には、何円以下で約定するか価格を設定します。成行注文の場合は必要ありません。

執行条件とは?

執行条件とは、注文に付与できる条件の事を指します。特段こだわりがない場合は、執行条件「なし」を選ぶといいでしょう。

SBI証券の詳しい執行条件については、この「執行条件付注文について|SBI証券」を参考にしてください。

④注文内容を確認する

sbi株の取引画面

注文内容の入力が終われば、下の「確認」ボタンをタップします。

sbi株の取引画面

最後に表示されるこの画面で注文内容を確定すると、正式に注文が発注されます。

中身を確認して問題がなかれば、赤い「発注ボタン」をタップしましょう。これで買い注文が完了しました。

sbi株の取引画面

注文に関しては、この注文照会画面で随時状況を確認する事ができます。

ここまでがSBI証券の「SBI証券 株アプリ」を使った、買い注文の出し方の流れになります。

お次はSBI証券の「SBI証券 株アプリ」を使った、株の売り方を確認していきましょう。

株を売るまでの流れ

流れは基本的に株を買うまでの流れと同じです。ログイン後の画面から説明していきますね。

①売りたい銘柄を選ぶ

sbi株の取引画面

スマホアプリの下にあるメニューの「口座管理」ページの「保有証券」をタップしましょう。

ここで売りたい銘柄を選んでタップしましょう。

sbi株の取引画面

次に現物取引の「現物売り」をタップします。

②注文内容を決める

次に買い注文同様に、現物売りの注文内容を決めていきます。

sbi株の取引画面

売却する株数や注文方式、執行条件などを入力し注文内容が確定すれば、下の確認ボタンをタップします。

③注文内容を確認をする

sbi株の取引画面

確認ボタンをタップすると、このような画面が表示されます。

ここで注文内容を最終確認し、問題がなければ「発注ボタン」をタップします。

こちらも買い注文の時と同様に、注文照会画面から注文状況を確認する事ができます。

以上が、SBI証券の「SBI証券 株アプリ」を使った、株の買い方・売り方の流れになります。

こちらもここまでの流れをまとめておきます。

SBI証券株アプリの注文方法

  • 銘柄を選ぶ

  • 注文内容を決める

  • 注文内容を確認する

  • 注文内容を発注する

  • 注文完了

スマホでの株取引の注意点

スマホで株取引をおこなう際に、注意しておきたいポイントが数点あります。

そこでここでは、スマホでの株取引における代表的な3つの注意点を紹介します。

スマホ取引の3つの注意点

  • ウイルス感染のリスク

  • 誤入力のリスク

  • スマホの紛失・盗難リスク

一つずつ見ていきましょう。

①ウイルス感染のリスク

家にいる時や外出中など、スマホはPCに比べてより頻繁に、様々なサイトにアクセスするのでウイルス感染リスクも高まります。

もちろんこれはパソコンの場合も同じ事が言えますが、ウイルス対策ソフトや対策アプリをインストールしておくと安心です。

AppStoreやGooglePlayなどでは、iPhoneやAndroid向けに無料セキュリティー対策用アプリがたくさん配信されてます。

また事前にスマホにインストールされているスマホアプリも見直して、情報元が信頼できるものだけを残すようにしましょう。

さらにウイルス対策を徹底するのであれば、カフェ・空港・駅などのフリーWi-Fiスポットでは個人情報漏洩や傍受の恐れがあるので、株取引を行わないようにするなどの対策ができます。

どうしても外出中にスマホで取引する必要がある場合には、スマホのテザリング等のモバイルWi-Fを使用するようにしましょう。

②誤入力のリスク

パソコンよりも端末や画面サイズが小さいため、誤ってボタンを押してしまう確率が高そうですよね。

まずは基本的な対策として、ながら作業はせずにしっかり画面を見て集中することが大切です。株式投資は取引株数の0を一つ多く入力するだけで、数百万〜数千万円のお金が動きますので、こうした点は注意する必要があります。

しかし、仮にそれでも誤入力してしまった場合にはどうすればよいのでしょうか?

まず、仮に間違えて注文ボタンを押してしまった場合でも、暗証番号入力による二重の認証が必要なので、これが誤注文防止になります。

ispeedの取引画面

このように取引暗証番号の入力によるご注文防止があります。

また仮に注文を発注してしまった場合でも、楽天証券・SBI証券ともに約定前であれば注文の内容を修正できる訂正注文機能と、注文を取消しできる取消注文機能があります。

なので、注文が通った後でも約定する前であれば、その注文を無効にする事ができます。

③スマホの紛失・盗難リスク

スマホはパソコンよりも外出時の紛失や盗難のリスクが高いです。なので、紛失後にそのまま第三者に使われるリスクもあります。

スマホを落としただけなのに、貴重な資産まで失ってしまうのは困りますよね。

ここに関しては、証券会社各社が以下のような対策を行っていますので、事前に確認しておきましょう。

証券会社各社の対応策
証券会社 対策
SBI証券 ・二重パスワード
・証券口座ログインから1時間以上操作が無い場合に自動ログアウト
楽天証券 ・起動時に指紋認証やFace IDによるロック解除設定あり
・確認画面後に取引暗証番号入力をする必要あり
マネックス証券 ・証券口座ログインから30分以上操作が無い場合に自動ログアウト
auカブコム証券 ・証券口座ログインから180分以上操作が無い場合に自動ログアウト

このように証券会社各社が様々な対策を行っています。

またこうしたネット証券側の対策だけでなく、使ってるスマホ自体にもきちんとパスワードを設定しておくようにしましょう。

この際に、最低限の対策としてスマホのパスワードと株取引アプリのパスワードは別のものにするといいでしょう。

同じパスワードを使い回す人もいますが、これはセキュリティーの安全性という観点からはあまりオススメできません。

まとめ

今回はスマホでの株取引の方法として、楽天証券の「iSPEED」とSBI証券の「SBI証券株アプリ」の実際の画面を使って、株の買い方と売り方を紹介しました。

また、以下の記事ではネット証券のおすすめアプリを比較してますので、そちらもぜひ参考にしてください。

最後に、今回の内容をまとめておきましょう。

この記事のポイント

  • 楽天証券は「iSPEED」、SBI証券は「SBI証券株アプリ」がオススメ

  • ネット証券の多くは独自の総合取引アプリを提供してる

  • 株取引は銘柄検索から注文までスマホアプリだけで完結できる

  • 総合取引アプリには誤注文防止機能があるので安心

  • スマホを落とした場合用に自動ログアウト機能がある

  • 20代〜30代投資家の41%がスマホメインで株取引を行っている