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この記事で学べる内容

  • ROEとROAの概要

  • ROEとROAの使い方

  • ROEとROAの適切な目安

ROEとROAを活用して成長株を見つけましょう!

ROEとは

ROEとは企業がどれだけ稼ぐ力を持っているかを表す指標です。日本語訳は、「自己資本利益率」となります。主に成長株を見つけるために用いられます。

企業の成長性を測るために欠かせない指標であり、ほとんどの投資家が参考にしています。

「投資の神様」と呼ばれているウォーレン・バフェットも重視している、大変重要な指標なのです。

ROEは次のように計算されます。

自己資本(純資産)とは株主の投資した資本であるため、ROEは株主の投資したお金がどれだけ効率的に利益に結び付いているかを判断できる指標なのです。

ROEはYahoo!ファイナンスに掲載されているので、計算式を暗記するようなことはしなくて大丈夫です。

今回は、理解のために具体例を使って実際に求めてみましょう。

ROEを求めてみよう

自己資本:1,000万円
  当期純利益:100万円

このときROEは
  ROE:100万円÷1,000万円=10%
となります。

企業の利益を比較しようにも、額面だけで判断しようとすれば規模の大きい企業のほうが収益力を持つと捉えられかねません。

しかし、この指標は自己資本(純資産)と利益の比率という観点から稼ぐ力を測られるので、企業規模の大小に関係なく収益性を適正に評価できます。

ROEの目安

銘柄が成長株かそうでないかの目安は、ROE10%です。

日本企業のROEの平均はおよそ8~9%で推移しています。したがって、ROEが10%を上回っている企業は、他社に比べてより自己資本(純資産)を上手く活用して利益を稼いでいると考えられます。

そうした企業は業績が向上し、株価の上昇が見込まれます。

ただし、この目安は業種によって異なる場合もあるので、業種ごとの目安も調べるようにしましょう。

ROAとは

ROAはROEと似ていて、その企業がどれだけ稼ぐ力を持っているか把握するために用いられます。日本語訳は、「総資産利益率」となります。

ROAはROEと同様に、成長株を見つけるために用いられます。

また、ROAは借入金を効率的に使えているのかを見るのにも使えます。したがって、銀行や取引先が融資をする際に重視する指標なのです。

ROEとの違いは後ほどのROEとROAの違いで見ていきましょう。

ROAの計算式は以下のようになります。

総資産とは?

総資産とは、自己資本(純資産)と負債を合計したものです。つまり、銀行から借りた借入金支払手形といった負債も含めた、その会社の持つ資産すべてのことを意味します。

総資産や負債といった言葉をあまり知らない方のために、詳しい意味などについてまとめておきました。

ROAの目安

銘柄が成長株かそうでないかの目安は、ROA5%です。

日本企業のROAの平均はおよそ3~4%あたりで推移しています。したがって、5%を超えている企業は持っている資産をうまく運用して利益を得られていると考えてよいでしょう。

そうした企業は業績が向上し、株価の上昇が見込まれます。

ただし、ROAもROE同様に業種によって目安にやや差異が存在するので、比較する際は同じ業種の企業がいくらぐらいかを把握するようにしましょう。

ROEとROAの違い

ROEとROAの違いは、計算式を基に考えると分母に表れます。

ROEは当期純利益自己資本(純資産)で割ったもの。
ROAは当期純利益を総資産で割ったものでした。

つまり、当期純利益を自己資本(純資産)をもとに考えているか、総資産をもとに考えているかという違いがあるのです。

総資産と自己資本(純資産)の違いとは?

総資産と自己資本(純資産)には次のような関係があります。

自己資本(純資産)は返済の義務のない資本、つまり株や企業活動から得た資本の事を指します。

一方、総資産は自己資本(純資産)と負債を合計したものです。負債とは銀行からの借入金を思い浮かべていただけば分かりやすいでしょう。

ROEとROAの違い[まとめ]

  • ROEで企業が自己資本(純資産)をどれだけ効率よく使って利益を得ているかがわかる

  • ROAで企業が総資産をどれだけ効率よく使って利益を得ているかがわかる

と言われてもどう使いこなせばいいのかわからないですよね?次の章で具体例を用いて紹介していきます。

ROEとROAの使い方

ROEとROAは併用するのがおすすめです。併用することで、企業の負債がどれだけあるのか知られます。

ここで一つ具体例をもとに考えてみましょう。

ROEとROAの併用例

自己資本
(純資産)
負債 当期純利益
A社 100万 900万 20万

A社が上記のような財務状況にある場合を考えます。このとき、ROEは

A社:ROE=20万÷100万=20%

となり、自己資本(純資産)からみると利益率に優れた企業といえます。

一方でROAを計算してみると

A社:ROA=20万÷1000万=2%

と、総資産からみると利益率が悪い企業ということがわかります。

ここから分かることは、A社は多額の負債を抱えているということです。

上記のように、ROEだけでは気づけなかったA社の負債の多さにもROAを併用することで気づけたのです。

ROAは自己資本(純資産)に借入資本を合わせた総資産をもとに収益率を計算しています。そのため、自己資本(純資産)のみをもとに収益率を出しているROAと併用することで、その企業の財務状況が良いかどうかもわかるのです。

最後に、目安は先ほどもお伝えしましたが、もう一度下にまとめておきますね。

まとめ

割安株の条件

  • ROE、ROAは割安株を見つけるためには使えない

成長株の条件

  • ROEが10%以上

  • ROAが5%以上

次は「株価は経済と連動している!チェックすべき世界・日本経済のニュースや指標!」です。

ニュースや指標から株価が上昇するのかや上昇する銘柄の2Stepや注目するべきニュースや指標を学べます。

PERやROEなど計算ばかりで疲れた方にちょうどいい息抜きになるので、ぜひ読んでみてください。