今回は、楽天証券のIPOについて詳しく解説していきます。

「IPO」と言えば、ネット証券ごとに当選する確率、取扱実績、抽選ルール、注文方法などが微妙に異なります。

なので、楽天証券を通じてIPO抽選の申込を行おうと思っている人は、楽天証券のIPOの特徴を事前にしっかりと把握しておきましょう。

ちなみに、IPOに強いネット証券を比較した記事もありますので、是非そちらも参考にしてくださいね。

楽天証券のIPO

取扱実績はどうか?

そのネット証券が、IPOに強いかどうかを把握する大事な指標の1つが、IPOの取扱実績があるかどうかです。

IPOの取扱実績が多い会社なら、その分IPO抽選を申し込めるチャンスが増えます

ネット証券の中には、そもそもIPOを取り扱っていないという会社もありますので、まずは楽天証券にIPOの取扱実績があるかどうかを確認しましょう。

楽天証券過去のIPO取扱実績

証券会社 2018年取扱実績数 2017年取扱実績数 2016年取扱実績数
楽天証券 11 7 8
SBI証券 86 86 76
SMBC日興証券 71 74 72
マネックス証券 50 49 46
岡三オンライン証券 49 23 6

2018年の楽天証券のIPO取扱実績は11銘柄です。

2018年に上場した企業の数が90社なので、楽天証券は2018年に上場した企業の内、約8%のIPO銘柄を取り扱った実績があるという事になります。正直な感想としては、年間11社は他社と比較すると少ないです。

表で紹介している他のネット証券、とりわけSBI証券は2018年に取り扱ったIPO銘柄が90社中86社と、ほぼ全てのIPO銘柄を取り扱っており、ネット証券の中では最もIPOに強い会社と考える事ができます。

皆さんもご存知の通り、IPOは抽選形式です。申し込んだIPOの数が多ければ多いほど当選確率は上がります。なので、本気でIPO抽選で当選しようと考えているのであれば、複数の口座から抽選を申し込むのがベストな戦略です。

なので、「今回こそはIPOを当てるぞ!!」という人は、IPOの取引扱い実績が多いSBI証券SMBC日興証券の口座は持っておいた方がいいでしょう。

主幹事数

楽天証券にIPOの取扱実績がある事がわかった所で、次は楽天証券の主幹事実績を確認しましょう。

企業の新規上場(IPO)を手伝う証券会社の事を幹事証券会社と呼びます。この幹事証券会社の中でもメインでその企業のIPOを手伝う証券会社の事を主幹事証券会社と呼び、その企業のIPO株の内80%程度が主幹事に割り当てられます。

つまり、より多くのIPO株を持っている主幹事から申込んだ方が、その企業のIPO抽選に当選する可能性が高くなるという事です。

それでは、楽天証券の過去の主幹事実績を見てみましょう。

楽天証券の過去の主幹事実績

証券会社 2018年取扱実績数 2017年取扱実績数 2016年取扱実績数
楽天証券 0 0 0
SBI証券 11 8 13
SMBC日興証券 20 11 13
マネックス証券 0 1 0
岡三オンライン証券 0 0 0

楽天証券の主幹事実績は直近3年で0件ですね。

基本的に、主幹事には実績や販売力に優れた大手の証券会社が選ばれるケースが多いです。なので、先ほどIPO取扱実績でも1位2位だったSBI証券とSMBC日興証券が主幹事実績数でも抜きん出ているというのが分かりますよね。

主幹事数が多いイコール当選確率が高いという事です。シンプルに考えて、IPO銘柄の80%を取り扱っている証券会社と8%だけを取り扱っている証券会社だと、その当選確率は10倍もの差があります。こうした点から見てもSBI証券SMBC日興証券は、IPOに強いネット証券という事ができるでしょう。

どういう抽選ルールなの?

IPOの抽選ルールは、証券会社ごとに微妙に異なっていますので、きちんと確認しておく事にしましょう。

楽天証券の抽選方式
証券会社 抽選方法
楽天証券 口数比例抽選
SBI証券 70%口数比例抽選、30%チャレンジポイント
SMBC日興証券 10%完全平等抽選、5%ステージ別抽選
マネックス証券 100%完全平等抽選
auカブコム証券 100%完全平等抽選
松井証券 100%完全平等抽選

楽天証券の抽選方法は、口数比例抽選になってます。例えば1口(100株)注文した場合には1票の抽選券が与えられ、100口(1万株)注文した場合は100票の抽選券が与えられるという事です。そして、そこから機械によるランダム抽選を行って当選者を決めるという流れになります。

しかし、実際には各銘柄に上限数が付与されており、大抵の場合100株が上限になりますので、事実上は1人1口の完全平等抽選といった感じです。

ですので、少額しかない初心者でも十分に当選する可能性はあります。

SBI証券は、70%が楽天証券と同じく申し込んだ口数に応じて、抽選券がもらえる口数比例抽選になります。楽天証券のような上限はありませんので、単純に資金の多い人がたくさん申し込める様になってます。一方で30%のチャレンジポイント絶対にいつかは当選できる仕組みになってます。

チャレンジポイントプログラムでは、IPOを申し込んで落選すると1ポイントもらえます。そして、次のIPOでこのチャレンジポイントを使用すると、使用したチャレンジポイントの数が多い人から順に当選するという仕組みになってます。外れた場合、その時に使用したポイントは戻ってくる+落選分の1ポイントも貯まります

だいたい、200P〜400Pくらい貯めると、大概のIPOには当選すると言われています。

つまり、チャレンジポイントは初心者上級者、少額しかない人資金力が豊富な人、どんな人でも絶対にいつかは当選する夢の様な仕組みという事です。

なので、IPOで当選を目指している方には、今すぐにSBI証券でIPOを申し込んで、チャレンジポイントを貯めていく事をおすすめします。

SMBC日興証券は、まず85%が店頭配分で、上位顧客(いわゆる、お金持ち)に配分されます。そして残りの10%は完全平等抽選5%がステージ別抽選です。ステージ別抽選は、10%の完全平等抽選に落ちた人を対象に、資産額や取引量に応じて、抽選できる票数が1票から最大25票まで変動する抽選方法です。

少額からIPOを始めた初心者でも10%は1人につき1票の完全平等抽選ですので、当選する可能性は十分にあります。

その他、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券は、100%完全平等抽選でなおかつ1人1票制なので、資金量の少ない初心者にとって、とりあえず持っておいて損はないネット証券です。

楽天証券IPOの注文から当選までの流れ

それでは、実際に楽天証券でIPO抽選に申し込む流れを見ていきましょう。

楽天証券のIPOの流れは、

IPOの流れ

  1. 楽天証券の口座を開設
  2. ブックビルディングの参加
  3. 購入申込

という3つになります。

それでは、1つずつ確認していきましょう。

①楽天証券の口座を開設

まずは楽天証券の口座を開設します。

楽天証券の口座を持っていないと、楽天証券でのIPO申込はできません。なので、まずは楽天証券で口座を作ります。

楽天証券の公式サイトはコチラから

楽天証券の口座を持っているという方は、次のブックビルティングの申込に進みましょう。

②ブックビルティングの申込

IPOでは、ブックビルディングという言葉は頻出しますので、ここで覚えてしまいましょう。

IPOの流れとして、まず幹事証券会社等が機関投資家等にヒアリングしてその企業の株価を仮条件として決めます。例えば、2018年6月19日に上場したメルカリの仮条件は2,700〜3,000円でした。

次に、投資家がこの仮条件の価格の内、いくらで何株購入したいかを申告します。

これがブックビルディング(需要申告)です。

このブックビルディングを通して、投資家の需要を織り込んだ価格が、最終的に企業が上場するときの株価である公募価格になります。

ちなみに、近年は仮条件の最高額が公募価格として決まるケースがほとんどです(メルカリの公募価格も3000円)。自分の申し込んだブックビルディングでの株価を公募価格が超えた場合、抽選を受けることができなくなりますので、なるべくブックビルディングでは仮条件の最高額を申し込む様にしましょう。

楽天証券のブックビルディングは、以下のページからブックビルディング期間中であれば、いつでも参加することができます。

楽天証券のブックビルディング画面
楽天証券のブックビルディング画面

③購入申込

ブックビルディングが終了したら、次は購入申込を行います。

多くのネット証券は、ブックビルディングを行うと抽選に応募したと見なされ、ブックビルディングした人の中から当選者が発表され、当選した後に購入申込を行うという流れになりますが、楽天証券は少し違います。

楽天証券の場合、購入申込が抽選への応募と見なされ、ブックビルディングを行なっただけでは、抽選したものとは見なされません。

なので、絶対に購入申込を忘れてはいけません!

購入申込は、ブックビルディングに参加した企業の公募価格が決まると、先ほどブックビルディングを行なった画面と同じ所に「申込ボタン」が現れますので、そこから申し込むことができます。

楽天証券の購入申込画面
楽天証券の購入申込画面

注意点として、楽天証券は前受金制度と言って、購入申込を行う際には口座に申込分の資金が入っている必要があります。

口座に資金が入っていないと購入申込ができませんので、購入申込をする際には、事前に口座に資金が入っているかをきちんと確認しておきましょう。

ここまでで楽天証券のIPO抽選の申込は完了です。

後は、抽選日に実際に当選しているかを確認するだけです。

当たり前ですが、当選した人だけが、そのIPO銘柄を購入することができます。

まとめ

いかがでしたか?楽天証券のIPOを理解する事ができたでしょうか?

ここまでの内容をまとめましょう。

まとめ

  1. 2018年のIPO取扱い実績は90銘柄中11銘柄と少なめ
  2. 主幹事実績は過去3年間はない
  3. 抽選方法は口数比例抽選だが、実際は上限注文数があり、ほぼ完全平等抽選と同じ
  4. 注文方法はブックビルディングとその後の購入申込で完了

総合的に見ると、楽天証券のIPOは他社よりも少し弱いです。

一番気になる点が取扱い実績の少なさです。

IPOはそんな簡単に当たる事はなく、なんどもなんども抽選に応募する事が大事ですので、そうした点で、そもそもチャレンジできる回数が少ない楽天証券はIPO向きのネット証券とは言えないでしょう。

なので、楽天証券の口座を持っている方は、楽天証券でIPOを申込つつ、プラスで取扱い実績や主幹事し実績の多い、SBI証券SMBC日興証券でも同時に申し込んでおく事をおすすめします。

複数の口座から申し込めるほど資金に余裕がないという人は、IPO目的なのであれば、最初から楽天証券ではなく、SBI証券SMBC日興証券の口座を持つ事をおすすめします。