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この記事を読んで分かること

  • PERの概要

  • PERの使い方

  • PERを使う上での注意点

PERとは

PERとは株価の割安度を測る指標です。投資家の間で使われている代表的な指標の一つです。日本語訳は株価収益率となります。PERは次のように計算されます。

PERを求めてみよう

株価=1万円、発行株数=400株
当期予想純利益=40万円のとき

PER=1万円÷(40万円÷400株)=10倍

つまり、投資資金の1万円を取り戻すまでに10年かかるということです。PERは言い換えれば投資資金が回収されるまでの年数を表していると捉えることもできます。

PERはYahooファイナンスなどに掲載されているので、計算式を暗記するようなことはしなくて大丈夫です。

PERの基準

ここまでPERが何を表すのかということについて説明してきました。今度はPERの基準についてお話します。

PERの基準は15倍といわれています。PERが15倍になる理由は、過去の日経平均株価指数のPERがおおよそ15倍あたりを推移しているからです。

先ほども申し上げたように、PERは株価÷1株当たりの当期予想純利益で求まります。そのため、PERが15倍を超えていれば、企業が得た利益に対して株価が高い(割高)ということになります。また、逆も然りです。つまり、次のようなことがいえます。

PERの基準[まとめ]

  • PERが15倍を超えていれば割高

  • PERが15倍を下回っていれば割安

PERを使った投資方法

PERを用いた投資方法は大きく2つに分けることができます。

①PERが15倍を下回っている場合

②PERが15倍を上回っている場合

それではそれぞれどのように投資をすればよいか具体的に見ていきましょう。

PERが15倍を下回っている場合

PERの低い銘柄は割安株であり、実際の企業の価値に比べて低く評価されていることが多いです。したがって、株価は正当な価格に戻る動きを見せて上昇します。

ただし、すべての業界においてこのような現象が見られるわけではありません。

銀行や不動産などの業界では市場の縮小がみられ、株価が低く推移し続けています。したがって、PERも15倍を下回ることが多いです。

これは、決して株価が割安なのではなく、その低い株価が正当に評価された結果なのです。

以上のことから、企業の本質的な価値を見抜く必要があります。

PERだけでその銘柄を買うかどうかの判断をするのではなく、ほかの分析と併用するようにしましょう。

企業の本質的な価値を見抜く方法としては前の記事にある「決算短信」や「有価証券報告書」の記事を参考にしてみてください。

PERが15倍を上回っている場合

「PERの高い株は割高だから買わないほうがいいのでは。」と考える方もいらっしゃると思います。実際はそうではなく、PERが高ければ高いほど株価も上昇することがあります。

例えば、PERが30倍だった時を考えてみましょう。この場合割高な場合もありますが、成長する可能性が高いと考えられている場合があります。

つまり、投資家が企業のビジネスに期待しているといえるのです。そして、実際に期待された企業は期待された理由があるので、将来的にさらに大きな利益を生み出すこともあります。

ここで一つ具体例を用いてみてみましょう。

以下の画像を見てください。

出典:日経新聞

レーザーテック社は、PERが約51倍とかなり大きくなっています。

チャートを見ていただければ分かるのですが、株価もかなり上昇しているのです。

レーザーテック社は投資家が期待している成長株であるからこそ、このような現象が起こっています。

ここまでのことをまとめると以下のようになります。

PERを使った投資方法[まとめ]

  • PERは重要な分析手法であるが、それだけでは分からないこともあるのでほかの分析手法と併用すべき。

PERを使用する上での注意点

りな先生(ワンポイント)

りな先生

少し難しいかもしれないけど、これで最後だから頑張るのよ!

PERを使用する上で注意しなければならないことが一つあります。PERは余計な情報を含むことがあるということです。

PERを計算する際に用いる当期純利益には特別損益というものが関係してきています。特別損益(災害といった業務とは関係のないところで発生した損益)が大きい年と小さい年で、当期純利益は大きく変動してきます。

特別損益のために当期のPERは年ごとに大きく変動してしまい、企業が業務の中で得た利益をもとにPERを出せていないのです。

株価の割安度合いを正確に捉えるためにも、その企業の特別損益を除いて計算した実質PERを判断材料にすることをお勧めします。

法人税経常利益のおおよそ35%になるので、実質PERは以下のようになります。

やや発展的ですが、実質PERまで抑えることができればかなりファンダメンタルズ分析に強いと考えていただいても大丈夫です。

まとめ

割安株の条件

  • PERが15倍を下回っている

  • 他の指標と組み合わせて使うべき

成長株の条件

  • PERが15倍を上回っている

  • 他の指標と組み合わせて使うべき

次は「PBRとは?意味や目安を解説|株式投資」です。

PBRは株価の割安を図る代表的な指標であり、PERと同等に株式投資家の間で知られている指標です。

PERとPBRを組み合わせて使いましょう!