7 STEPでマスター
「株主優待やりたいけど、それ目的でNISA始めようかな・・・。」
株主優待は一定数以上の株券を保有しているともらえる非常に魅力的な商品です。
そんな株主優待をNISAで使ったらお得なんじゃないの?という疑問に対してこの記事では答えていきます。
株主優待とNISAの相性
結論から言わせてもらいますと、株主優待とNISAの相性はあまりよくありません。
その理由を一つずつ説明していきます。
そもそも株主優待に税金はかからない
まず、株主優待はNISAの非課税枠に殆どの場合当てはまりません。
これは株主優待が実質非課税であるためです。
ではなぜ非課税になるのでしょうか?
これは株主優待が雑所得扱いであるためです。
まず、NISA口座で非課税になるのは売却益や配当金で、これらはそれぞれ譲渡所得、配当所得に分類されます。
これら2つには20.315%の税率で課税されます。
対して、株主優待は雑所得です。
雑所得は会社員で年末調整をした場合、年末調整を受けた給与所得以外の所得が20万円以下であれば、確定申告をしなくてよいことになっています。
実際会社員の方で株主優待の価値が20万円を超えることはなかなかないでしょう。
そのため、株主優待は実質非課税で運用できます。
以上のようにNISA口座でも課税口座でも株主優待を獲得する上で全く違いはありません。
長期保有と相性が悪い
ここで株主優待には違いはないけれど、優待株を運用する際の配当や売却益が非課税になるならメリットではないかと思えます。
しかし、これも大きなメリットにはなりえません。
なぜなら優待株は基本超長期保有であり売却しないためです。
株式売買で非課税になるタイミングは売却時か配当時です。
しかし、株主優待を目当てにすると利益が乗っていてもなかなか売れず、売却時の非課税メリットを一切受けられません。
配当金は非課税になりますが、優待が魅力的だからといって全ての株が高配当であるとは限りませんし、それならば高配当かつ中長期向けの商品を購入し、配当金、売却益全て非課税にしたほうがメリットは格段に大きいでしょう。
年間120万円以下しか投資せず、かつ株主優待しか狙わないというなら使わないよりはマシでしょうが、それよりは他に購入する商品を探したほうが有意義でしょう。
株主優待以外のNISA活用法
しかし、勿論利益を獲得する手段は株主優待だけではありません。
もしあなたが「株主優待以外にも何か投資したい。」と少しでも思うなら、優待株ではなく、他の金融資産をNISA口座で買うことをお勧めします。
株主優待は投資先を分けよう

ゆうた
と言っても、俺は優待がほしいし、両立させる余裕なんかないぞ・・・。

りな先生
お金はそれ以上必要ないわ、分散投資って聞いたことないかしら?
まず、もし優待株を購入するなら一株だけでなく、他にも複数金融資産を購入すべきでしょう。
それは長期投資には分散投資が必須だからです。
分散投資とは複数の金融資産に資産を分けて運用することです。
もし全ての資産を一つの金融資産に集中させてしまうと、運用が万が一うまくいかなくなると全資産がマイナスになります。
そこで資産を複数に分散させることで、価格が下落するリスクを少なくすることができます。
このため株主優待狙いなどの長期投資には分散投資が必須でしょう。
この資産分散先ですが、勿論複数の優待株を購入するのもいいです。
しかし、ここで余裕資産をNISAでの長期投資などに回すことで、片方を株主優待狙いの投資、もう一つは長期積立用に分けるなどで、役割を分担させることも可能になります。
特にあまりたくさんの株主優待をもらっても使い切れないという方、そこまで魅力的な株主優待がないという方は優待以外の選択肢も考えるべきでしょうし、その中でも積立投資を考えられている方はNISAの運用が必須と言ってもいいでしょう。
と言ってもNISA口座でどのような商品がおすすめで、どのようなメリットが生まれるのかわからないですよね。
そこでNISA口座で何ができるのかから、それを活かせる商品とそのメリットなどを一つずつ見ていきましょう。
NISA口座で何ができるのか
初めにNISA口座、およびつみたてNISA口座で何ができるのか、一つずつ軽く見ていきます。
より深く知りたい方は当サイトの「NISAとは何か?わかりやすく4つの特徴、最適な運用方法を解説」、「つみたてNISA(積立NISA)とは?いくら儲かるのか徹底解説」を参照してください。
簡単に言うと、一般NISAは「高配当や成長株、投資信託など様々な商品を中長期で扱える」、つみたてNISAは「20年もの長期に渡って資金を積み立てることができる」と、それぞれメリットがあります。
NISAのおすすめポイント
- 金融資産の売却益、配当金が5年間、毎年120万円まで非課税に
- 投資対象は上場株式、投資信託、ETFなど多岐な商品に及ぶ
- 投資信託だと合計12万円は得をする計算
- 幅広い商品に投資できる点で、ある程度投資でやりたいことが決まっている人向け
つみたてNISAのおすすめポイント
- 金融資産の売却益、配当金が20年間、毎年40万円まで非課税に
- 投資対象は金融庁が選定した164品の投資信託、ETFのみ
- 投資信託だと合計16万円は得をする計算
- 長期的、かつ投資信託に絞られている点で長期的な貯蓄を考えている人、あるいはより初心者向け
双方共にやはり「非課税枠」が一番メリットの核になってきます。
一般NISAは非課税枠は120万円と大きいですが期間が5年と中長期向けのスタイルになっています。
対してつみたてNISAは非課税枠は40万円と一般NISAより少ないですが期間が20年と長く、より長期投資向けです。
ここで「つみたてNISAなら優待株も長期運用できるんじゃないか」、となりそうですが、つみたてNISAは金融資産が一部の投資信託に限定されています。
これはつみたてNISAのコンセプトに「長期・積立投資を支援する。」、「初心者がより使いやすい口座」というコンセプトがあるためです。
長期積立に向いた投資信託を、投資の知識が薄い初心者の方でも選べるように一部の運用実績の安定している信託先に絞られています。
逆に金融資産が絞られていない一般NISAは初心者の方からすると少し選ぶのに苦労します。
しかし、より幅広い商品に手を出すことで自らの投資スタイルを柔軟に変化させられるため、単純に投資を楽しむという点で優れています。
NISA口座でいくら得をするのか
ではNISA口座を運用すれば、いくら儲ける事ができるのでしょうか?
投資信託で確かめてみましょう。
投資信託のリターン率はおおよそ5〜10%です。
5年間600万円投資したとして、多めに見積もって10%、60万円のリターンと考えられます。
NISA口座で取引すれば本来税金として支払うべきだった全額の20%、12万円が全免除されます。(なおつみたてNISAなら80万円のリターンと考えられるため16万円です。)
課税口座と比べると12万円は確実に資産が増えます。
また、IPOなどより高額の利益が狙える商品なら更に利益は大きくなります。
NISA口座のおすすめ運用方法
それではこういったメリットがあるNISA口座はどのように運用していけばいいのでしょうか?
投資信託
最もスタンダードな運用方法が投資信託です。
一旦投資すれば後は利益が全て非課税で入ってくるため、NISAのメリットを半永久的に受け取ることができます。
特につみたてNISAとは非常に相性がいいです。
運用実績が安定している商品に投資すれば、運用実績の確認だけして後は放置で運用実績が増えていくため、金利が数%まで増えた預金口座のような感覚で使うことができます。
ではどういった投資信託が安定しているのでしょうか?
近年ではアクティブファンドでもひふみ投信など数年間に渡りベンチマークを上回る実績を上げ続ける信託会社も出現しています。
しかし、確実に下落しないとは言い切れませんし、安定性ではやはり日経平均などベンチマークに合わせるインデックスファンドの方が確実です。
中長期ならアクティブもいいですが、つみたてNISAを使った長期投資ではインデックスファンドの利用がベターでしょう。
高配当株
同じく半永久的にお金が入ってくるという点では高配当株で配当金をもらっていくのも有効です。
配当金と言えば「額が安い」というイメージもあるかもしれませんが、下記のように日産自動車や池田泉州HDは8%超、ベリテは10.32%の配当利回りを持っています。
順 位 |
企業名 | 配当利回り |
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ベリテ | 10.32% |
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KG情報 | 9.63% |
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松井 | 9.43% |
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スズデン | 9.20% |
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中野冷機 | 8.61% |
6 | 池田泉州HD | 8.52% |
7 | 日産自動車 | 8.45% |
8 | アールビバン | 8.26% |
9 | ジオスター | 7.76% |
10 | MESCO | 7.67% |
ただし、勿論配当金だけでなく保有している株そのものの価格変動も追っていく必要があります。
その際にはファンダメンタル分析の知識も必要になってきます。
投資信託と比べると手間はかかりますが、株式投資家としての知識は格段に身につくでしょう。
株の知識を積極的に身に着けたい方にはおすすめです。
IPO
積立以外の使い方では一気に大きな利益を出せるIPOもNISAとの相性は良好です。
IPOは新規公開株式の略で、通常株より安く購入できて、かつ、平均で2.5倍程度の利益上昇率を見込めるため、しかも抽選に一切お金が要らないために非常に人気があります。
企業名 | 上場日 | 当たり本数 | 公募価格 | 初値 | 初値上昇率 |
識学 | 2/22 | 3,795本 | 1,800円 | 4,550円 | +152.8% |
リックソフト | 2/26 | 2,944本 | 4,000円 | 9,500円 | +126.3% |
サーバーワークス | 3/13 | 3,704本 | 4,780円 | 18,000円 | +276.5% |
カオナビ | 3/15 | 10,005本 | 1,980円 | 3,970円 | +100.5% |
Webly | 3/29 | 1,970本 | 5,200本 | 18,030円 | +246.7% |
ヴィッツ | 4/8 | 4,600本 | 2,650本 | 6,100本 | +130.2% |
ブランディング・テクノロジー | 6/21 | 1,562本 | 1,740円 | 4,825円 | +177.3% |
フィードフォース | 7/5 | 7,820本 | 1,150円 | 2,760円 | +140.0% |
企業名 | 公募価格 | 初値 | 初値上昇率 |
識学 | 1,800円 | 4,550円 | +152.8% |
リックソフト | 4,000円 | 9,500円 | +126.3% |
サーバーワークス | 4,780円 | 18,000円 | +276.5% |
カオナビ | 1,980円 | 3,970円 | +100.5% |
Webly | 5,200本 | 18,030円 | +246.7% |
ヴィッツ | 2,650本 | 6,100本 | +130.2% |
ブランディング・テクノロジー | 1,740円 | 4,825円 | +177.3% |
フィードフォース | 1,150円 | 2,760円 | +140.0% |
例えば上記の識学なら、1株あたり4,550-1,800=2,750円の利益、100株買えば275,000円 の利益になります。
しかし、利益が大きくなっても、そのうち20%は課税されてしまいます。利益が大きい分課税額も大きくなり、損失額は通常取引より大きくなるでしょう。
識学の場合、55,000円程度は課税されてしまう計算になります。
そんなIPOの課税額もNISA口座なら全くの0円になります。
IPOは抽選なので、それまでNISA口座を数万程度開けて置く必要はありますが、それだけのリターンはある使い方です。
他には一旦開設だけして、年に数回のIPO投資のタイミングのみNISA口座を使うのも有効でしょう。
NISAのおすすめ口座
いかがでしたか?最後にNISAを始める上でおすすめの口座を紹介します。
NISA口座を選ぶ上では
IPOの適用有無
手数料
などの基準からよりよい口座を選定しています。
当記事を読んで、もしNISAでの資産運用に興味を持たれたなら、以下の口座からぜひ初めてみてください!
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