今回は「株の売り時」を勉強しましょう。

株初心者からすると、どのタイミングで株を売るのがベストなのか把握するのは難しいですよね。また、すでに株式投資を行っている人でも、売ろうと思っても毎回売るタイミングを逃してしまうなんて人も多いのではないでしょうか?

今回は、株初心者が株を購入してきちんと売却して利益確定ができるように、「株の売り方」「売るタイミング」を具体的に紹介していきます!

株の買い時について詳しく知りたいという方は「株の買い時(第7回)」を参考にしてください。

株の売り時の考え方

人間的な感情を排除しよう

株を売るタイミングを把握する上で理解してほしいのが、「人間的な感情よる取引」を排除しようという事です。

株初心者が株を売るときによくやってしまうミスとして、「もっと株価が上がると思って持ち続けて損をしてしまうパターン」と、逆に「少しでも利益が出たらすぐに売却してしまいまったく儲からないパターン」の2種類のミスがあります。

また、相場が下がっている局面では「株価は絶対にもう一回上がる!」と判断して、株価が下がっても銘柄を持ち続けてしまって損をするというパターンがあります。

こうした人間的な感情が起因するミスによって損をしてしまう投資家は本当にたくさんいます。

しかし、人間である以上、このような感情を持ってしまう事はしょうがない事であるとも言えます。

それではどうすればいいのか?

基本的には、株を売るタイミングをルール化してしまうのがいいでしょう。

ルール化すると、「こういう状況になったら売る」となり、人間特有の非合理的な感情に基づく意思決定を無くすことができ、合理的な判断を下せるようになります。

投資で成功している投資家のほとんどが自分ルールを持っているのも、こうした理由からです。

今回は、株を売る際にどのようなルールを作ればいいかと、第7回株の買い時同様、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析に基づいて株の売り時を把握する方法も紹介しますね。

株の売り時3つのポイント

株の売り時3つのポイント

  1. ルールを決める
  2. テクニカル分析で決める
  3. ファンダメンタルズ分析で決める

ルールを決める

①利益確定の売りルール

事前に何%株価が上昇したら売りをいれると決めておきましょう。

そうする事で、機械的に合理的な取引を行う事ができます。

例をあげると、Aという銘柄を購入する前に、事前にAという銘柄の株価が10%上がったら売ると決めておきます。そして、実際にAという銘柄の株価が10%上がったら売ります。

こうする事で、当初の目標である10%の利益は獲得できますし、持ち続けて、相場が一気に下落して損をしてしまうというリスクも回避できます。

相場に「頭と尻尾はくれてやれ」という名言があります。

これは、その株を最安値(底)で買って最高値(天井)で売却するのは難しく失敗する可能性が高いので、そうした取引はせずに、頭と尻尾くらいはあげてしまえという事を意味した言葉です。

こうして感情に流れずに取引する事が、株で勝ち続ける為の一つの方法ですね。

ゆうた(悩む)

ゆうた

でもさ、めちゃくちゃ株価が上がってる場合でも、10%ってラインを決めたら売らなきゃいけないのか?

りな先生(ワンポイント)

りな先生

その銘柄が今後も上がりそうなら、今もっている株を半分だけ売却して半分は持っておくという方法があるわよ!もちろん、絶対に上がるかどうかは分からないから半分はルール通りに売却した方がいいわね!

②損切の売りルール

「株を売る」といった場合、単純に利益確定で売る場合もありますし、もう一つ、株価が下落したので損切で売却するという場合も指します。

損切は利益確定以上に重要です。

なぜなら、株初心者は利益確定よりも損切で失敗する場合が多いからです。

典型的なパターンとして、株価が下落して損切しなければならない局面で「株価は絶対にもう一回上がる!」と考えて、その下がっている銘柄を持ち続けて塩漬けしてしまうパターンです。

こうなったら、「上がりそうな株があるのに資金がなくて買えない」などの資金効率の点や、「ずっと下がり続けて損失が拡大していく株を保有する」というストレスや、損得の観点からも良くない結果になります。

なので、損切に関しても利益確定のルールと同じように、事前に株価が何%下落したら損切すると決めておくようにしましょう。

損切に関しては、だいたい10%を目安に、「株価が10%以上下落したら損切する」と事前に決めておきましょう。

テクニカル分析で売り時を把握しよう

お次はテクニカル分析を駆使して、株の売り時を把握する方法を紹介します。

第7回株の買い時同様、チャートがこういう形になったら典型的な売りのパ7ーンという、チャート分析のやり方がありますので、いくつか紹介しますね。

今回は、チャート分析の元祖といわれる酒田五法を中心に紹介していきます。

三山

上昇相場における最高値である「天井」付近で3回山を作ることを「三山」と呼び、これはこれから株価が下落するサインと考えられます。

上昇した相場が永遠に上がり続ける事はなく、かならずいつかは下落します。

その相場が反落するポイントを把握する方法として、三山は参考になります。

三尊

三山の真ん中の山が一番高いパターンを「三尊」と言います。

意味は三山と同じで、天井付近で3つの山を作って天井を突破できなかったら、これから株価が下落する「売りのサイン」と考えます。

この三尊の逆バージョンで逆三尊がありますが、こちらは「買いのサイン」とされています。

三川

三川の「売りシグナル」は宵の明星といいます。

三川の宵の明星は3つのローソク足から「売りシグナル」を把握します。

まず、一本目に長い陽線が現れます。次に、窓を明けて、2日目に十字線に近い短いローソク足が現れ、さらに窓を空けて、陰線が現れます。

この形が現れると、株が売られる可能性が高く、多くの投資家から「売りシグナル」と認識されます。

三空

三空はチャートに窓が3連続で現れたら逆張りするという方法になります。

窓とは、チャートとチャートの間のギャップの事です。例えば、前日の終値が100円だったのに、取引所が閉まっている間にその会社が業績の上方修正を発表したりすると、その会社の株を買いたい人が大勢現れ、次の日の始値が120円など、前日の株価と大きく開く場合があります。

この前日と次の日の100~120円の間は取引が成立せずに窓が形成されます。

先程の説明のように、窓が開くという事は、それだけ強烈な取引材料が市場に存在するという事になります。一方で、過熱しすぎた株価は元の正常な株価に戻るように動きます。

この性質を利用したのが、三空踏み上げです。

基本的に、急激に上昇した株価は元の正常な値に戻ろうとします。この性質を利用して逆張りで大きく利益を狙うのが、三空になります。

黒三兵

陽線や陰線が3本連続で現れる事を「三兵」と言います。

中でも、株価が高値圏にある時に、3つの連続した陰線が現れ事を「黒三兵(三羽烏)」と呼び、これから相場が下がる「売りシグナル」と考えます。

ポイントは、相場の高値圏で黒三兵が現れるという点です。相場の底値圏で「黒三兵」がでても、相場が下げすぎてるととられ、逆に上がる場合がありますので注意してくださいね。

三方

三法とは、「売る・買う・休む」の3つを表しています。

休むとは、相場があまり変動せずにもみ合っている状態を指します。

三法には「上げ三法」と「下げ三法」の2つがあり、売りシグナルと呼ばれているのは下げ三法の方です。

下げ三法の基本的な動きはこうです。

株価が全体的に下落している中で、まず大きな陰線が現れます。その後に短い陽線や陰線が現れ株価が下がらずにもみ合います。そして、その後に最初に出た陰線の終値を超える大陰線が現れると、ここから株価が下落すると判断して「売りシグナル」となります。

デッドクロス

酒田五法以外にも、デッドクロスという有名な売りシグナルがありますので紹介します。

上のイラストのように、相場が上昇トレンドの時に、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下へとクロスする事をデッドクロスと呼び、これから相場が下落トレンドへ転換すると考えます。

短期は25日移動平均線、長期は75日移動平均線を使用する場合が多いです。

りな先生(ワンポイント)

りな先生

もちろん、今まで紹介したテクニカル分析が全て、チャートが同じ状況になったら100%下がるという訳でないので、きちんとその他の要因も見る必要があるわよ!

ファンダメンタルズ分析で売り時を把握しよう

ファンダメンタルズ分析を駆使して、株を売却する方法もあります。

例えば、自分が株を保有している企業や業界にとってマイナスに働くようなニュースが発表された時や、発表された決算資料が当初の業績予測よりも悪かった場合など、ファンダメンタルズ的な要因によって株価が下落する事があります。

このような企業を取り巻く環境要因や、投資先企業の財務状況や経営状況などによっても株価は変動します。

基本的に短期取引を行う場合には、テクニカル分析主体で取引する場合が多いですが、長期投資を行う場合には、こうしたファンダメンタルズ分析を用いて、株を売買する必要もあります。

まとめ

株の売り時を把握する上で大事な考え方が、人間的な感情を排除する事です。

その為に、「こうなったら売る」という事前のルールを決めておくの有効です。さらに、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析などを使う事でも適切な株の売り時を把握する事ができるようになります。




CHAPTER7

株の買い時は?優れた株の選び方も紹介!