今回は、「株の情報はどこで集めるの?」と題して、株式投資に必要な株価企業の業績等の情報はどこから入手すればいいのかを紹介しますね。

株価や企業の業績は投資をする上で絶対に知っておきたい情報ですので、きちんと把握しておきましょう。

株式投資に必要な情報

株式投資をするにあたって必要な情報はたくさんあります。

その中でも、株式投資を始めるあたって最も大事な情報は株価と企業情報ですよね。

まずは株価をどこで見ればいいかを紹介しますね。

株価はどこで見れるの?

株価を見るときにオススメなのがyahoo!ファイナンスです。

yahoo!ファイナンスでは、特定の銘柄の始値や終値、売買代金などはもちろんの事、細かなチャートやその企業に関連したニュース、株主優待や業績予報など、その銘柄について知りたい情報をほとんど入手できます。

銘柄名や全ての上場株式に付けられているコードで検索するだけで、簡単に検索できますので、まだ株を始めた事のない株初心者でも簡単に使う事ができます。

さらに、値上がり率高い銘柄のランキングや、検索数の多い銘柄のランキングなどもあり、お目当の株を探したい時にも使えたりするので、非常に便利です。

検索数の多い銘柄を見ることで、最近の人気銘柄のトレンドを把握したり、値上がりランキングを見ることで、今まさに値上がりしている銘柄を探したりする事ができます。

しかし、yahoo!ファイナンスを使うときには、注意しなければならないことがあります。それは、Yahooファイナンスで見れる株価というのは約20分遅れて表示されることです。
つまり、10時にyahoo!ファイナンスで見た株価は、実際には9時40分頃の株価を指しているということです。もし、9時10分頃にyahoo!ファイナンスで株価を見ているとすると、その株価は前日の終値を見ていることになります。
リアルタイムの株価は、証券会社で口座開設をして、その証券会社のログインページで確認しなければなりません。
株を取引するためには、リアルタイムの株価を見ることは必要不可欠です。


企業の業績はどこで見るの?

特定の企業に投資をしようと思ったら、その企業の現状の業績や今後の業績予想などは把握しておいた方がいいです。

業績も知らない企業に投資するのは、全く素性も知らない人と結婚するようなもので、リスクしかありません。

現在の企業の経営はどうなってて、売上はどれくらいで利益はどれくらいなのか、そして来年の業績はどうなると予測されていて、配当は増えるのか減るのかなど知っておきたい情報はたくさんありますが、正直、こうした情報を集めるのは煩わしいと思うかもしれません。

ですが、安心してください。

このような企業の業績は決算短信と呼ばれる資料にまとめられています。

決算短信

決算短信とは、株式を発行する企業が年に4回決算を行い、その四半期ごとの業績などがまとめられた資料の事です。

この決算短信では、売上や営業利益などが一目で見れるようになっています。

りな先生(ワンポイント)

りな先生

次に決算短信で特に見るべき、箇所を紹介するわね!

決算短信の見るべき箇所

決算短信では重要な情報がたくさん記載されてますが、株初心者の人が見るべきポイントとしては、

①業績の前期との増減
②配当の有無、増減
③今期末の業績予想

の3つです。

1から順番に説明しますね。

①業績の前期との増減

まずは、業績が前期からどれくらい増減したかを確認しましょう。

上図の連結経営成績の「売上高」「営業利益」「税引き前四半期純利益」などを把握しておきましょう。

単純に現状の数字がどうなのかというのも大事ですが、特に前期と比べてどれくらい成長しているかが大事になってきます。

前期より大きく業績を伸ばしている場合は株価の上昇が見込め、逆の場合は下落が見込まれます。

②配当の有無、増減

次に配当の有無と増減の確認です。

これは上図の下から2番目に記載されています。

配当を狙っている投資家が多いこと、配当は企業の経営状況を反映するので、配当の変化も決算短信で見るべきポイントです。

③今期末の業績予想

最後に今期末の業績予想です。

これは上図では1番下に記載されています。

業績予想が大幅に修正されている場合は、株価も大きく上下する可能性が高いです。

会社四季報

会社四季報は、東洋経済新報社が年4回発行している企業の株価や業績などがまとめられた書籍の事です。

書籍は2000円と少し高いですが、オンライン版の四季報だと SBI証券で口座開設してる方なら無料で読むことができます。

会社四季報には、上場企業の基本情報や業績数字を始めとした企業の情報が集約されています。
さらに、営業増収益率ランキングや記者によるコメントなども記されているなど、投資をする企業を探すために、非常に便利になっています。

それ故に、四季報を見ている投資家はとても多く、四季報の内容によって株価が上下することもあります。

四季報は大変多くの情報が集約されているため、どこを見ていいのか分からなくなることも多いので、ここでは、投資する銘柄を探すときに見るべきポイントを3つ紹介していきます。

①当期純利益と営業利益・経常利益が黒字になっているか

まず、初めのポイントは当期純利益と営業利益・経常利益が黒字になっているかです。

銘柄によっては、当期純利益は黒字だが、営業利益・経常利益が赤字になっている場合があります。
この場合は、営業利益・経常利益の赤字を資産の売却などの臨時の利益(特別利益)で補っている場合があり、今後の株価の下落が見込めます。

当期純利益と営業利益・経常利益が全て黒字になっている場合は、利益を生み出してる状態と分かるので、その銘柄を購入する決め手の1つの要素になります。

②自己資本比率が40%以上である

一般的に自己資産比率が高い企業は、自社に資金が豊富にあり安定している企業と見なされます。

さらに、自己資本比率が40%を超えているような企業は倒産するリスクが少ないと言われています。

投資する上での最大のリスクは、企業が倒産することです。長期投資をしようとしている場合なら、こうした指標は重要になります。

③ROEが10%を超えているかどうか

ROEは、会社が持ってる自己資本をどれだけ効率的に使用できているのかを見るための指標で、「当期純利益 ÷ 自己資本 × 100」で計算できます。

ROEは株主から得た自己資産に対して、どれだけの収益を上げているか表しています。高ければ、高いほど企業が効率的に収益を上げられているという事です。

基本的にROEが10%以上を維持している企業は優良とされています。

まとめ

特定の銘柄の始値や終値、売買代金、関連したニュース、株主優待や業績予報などのほとんど情報はyahoo!ファイナンスで入手できます。

また、企業の業績などは四半期毎に発表される決算短信や四季報を使って確認します。

決算短信などは、それぞれの企業が公式サイトのIR情報の欄で紹介していたりします。

今回は、株の情報の集め方について勉強しました。
次の『テクニカル分析とファンダメンタルズ分析って何?(第6回)』では、株式投資で必須となるテクニカル分析とファンダメンタルズ分析について見ていきます。