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出来高は「銘柄の活況さ」を表しています。

テクニカル分析の中でも最も重要な指標の一つなので、丁寧に解説していきます。

出来高とは

出来高とは、株の取引で売買成立した株数のことを指します。

たとえば、以下のようなケースを考えます。


出来高の例

 Aさん:ある株を1,000円で1,000株売ります。
 Bさん:ある株を1,000円で200株買います。
 Cさん:ある株を1,000円で300株買います。

この場合、売買が成立した500株が出来高になります。
(※出来高は売買高と間違われやすいです。売買高は売られた500株と買われた500株も合計1,000株です。)

出来高が多いメリット・デメリット

出来高が多ければ多いほど、「その銘柄は活況である。」ということができます。

「活況」ということには、メリット・デメリットがあります。

では、出来高の多い時のメリット・デメリットを見ていきましょう。

出来高が多い時のメリット

  • ①安値圏で株価が上昇しやすい
  • ②利益確定・損切がしやすい

出来高が多い時のデメリット

  • ③高値圏で株価が下落しやすい

注意点としては出来高は株価の動きと一緒に判断しないといけないということです。

それでは上記の出来高のメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。

  • ①安値圏で株価が上昇しやすい

出来高が安値圏で急増した場合は買いサインです。

出来高が増えることは、株式市場への関心・各銘柄への関心が高まり、「これから株価が上昇するのではないか。」という雰囲気が漂っている証拠でもあります。

上昇トレンドの初期の段階で出来高が急増したりすることは、よくあることです。

このように、出来高は、相場のパワーを測る指標として役に立ちます。

特に安値圏での出来高が多くなったケースは多く見られます。
その場合①会社の業績が想定よりも良かった場合②会社の好材料が公表された場合に多いです。

  • ②利益確定・損切がしやすい

出来高が多い時というのは、株を買いたい人・売たい人が多いという意味があります。

なのでその株を持っている時、株が売り注文を出した際に、その株がすぐに買われやすいです。

つまり株価が下落したときでもすぐに買われるので、利益確定や損失を最小に抑えることができます。

逆に出来高が少ない株を損切をしたい場合、買い注文が少ないため、嫌でも保有し続けてしまうことになります。

損切できずにずるずると値段が下がってしまい、想像より大きな損失を出してしまいます。

トレードの際は、出来高が大きくなっている銘柄を選定しましょう。

  • ③高値圏で株価が下落しやすい

安値圏で出来高が増えた場合が上昇しやすいです。

しかし逆に、高値圏での出来高急増は、利益確定のために売りたいと思った人が多いです。

なので、下降トレンドの始まりになることもあるので、注意が必要です。

要するに、出来高が多くなっている時は売買したい人が増えているということなので、今後株価に何かしらの動きが起こることが多いです。

出来高の多さの基準

「出来高の多さの基準ってどのくらい??」と思われた方も多いでしょう。

出来高の多さに明確な基準はありません。

なぜなら、銘柄によって発行されている株数も違い、時期によっても全く違うからです。

出来高の多い銘柄であれば、1日に数千万株や数百万株が売買される銘柄もあります。

ただ著者の経験上では80万株~100万株以上あれば、出来高も多いため、利益確定・損切のしやすさは確保されています。

銘柄の普段の出来高を見ながら、1日の出来高の多さを判断しましょう。

具体的な出来高とチャート

最後に具体例で売買の注文のタイミングを説明します。

このチャートでは左半分が価格が横這いのボックス相場です。

普段のボックス相場の出来高は100万株の出来高もありません。

しかし、赤で囲んだ部分の出来高は一気に400万株近くまで増えました。

その後株価は急上昇し、もともとの値段から60%の上昇を見せました。

このようにいつもより大きい出来高を機に、上昇に転じてることは非常に多いです。

もともと割高ではなかった水準から、株価が下落や横這いで割安感が出てきたところを、投資家が資金をつぎ込んだ形になります。


一方こちらのチャートは突然の出来高急増を機にその後下降に転じています。

この会社の株価はチャートの底値から6,700円から7,200円を超えたところまで上昇、つまり500円以上の上昇を見せているいました。

上昇トレンド期間や普段の出来高はかなり少ないものになっています。

しかし、赤で囲んだ部分の出来高は一気に100万株近くまで増えました。

その途端、株価は一気に下がり元の6,700円まで戻ってしまいました。

高値圏でさらに株価が跳ね上がったため「もうこれ以上は上がらないだろう」と考える投資家が多くを占め、株を売却したからです。

これがもし安値圏での出来高と株価の急騰であれば、この後に株価は上昇していったかもしれません。

次は「暴落・急騰のサイン:信用買い残・売り残」です。
このサインは利益を爆発的に上げることのできるサインです。逆に知らなければ、大損失を受けてしまう可能性もあります。
次のステップに進みましょう!