前ページではIPOがどのようなものか簡単に書きましたが、
ここではIPO投資にどのような魅力があるのかを書いていきます。

上場前に割安で買える

「株価はどうやって決まるの?」でも説明したとおり、
一般的に株価は最後に取引が成立した価格ですが、
IPOはまだ上場されていない株なので成立した取引はありません。だからIPOを買うときの株価(公募価格と言ったりします)は、
通常とはちょっと違う方法で決められています。

ではどうやって公募価格を決めているのかというと、
上場する企業の実績と将来性、同じ業種の動向、相場の状況などを加味して
証券会社と上場する企業が決めています。

そしてここがポイントなんですが、
公募価格は本来の適正価格より若干割安な価格に設定されています!!

なので上場後の初値は公募価格より高くなりやすくて、
IPOを上場後すぐに売るだけで利益になりやすい傾向があります。

その証拠に2001年からのIPO実績を下に載せています。
“勝率”がIPOを初値で売った場合に利益になった確率なのでココに着目して見てください。

上場数 公募価格<初値
(利益)
公募価格=初値
(利益なし)
公募価格>初値
(損失)
勝率 平均利益
2013 54 52 1 1 96% +209,441
2012 46 37 0 9 80% +68,533
2011 36 19 3 14 53% +41,239
2010 22 10 3 9 45% +41,045
2009 19 13 2 4 68% +101,026
2008 49 20 3 26 41% +30,141
2007 121 89 3 29 74% +97,386
2006 188 159 9 20 85% +246,431
2005 158 151 4 3 96% +534,370
2004 175 165 3 7 94% +446,231
2003 121 104 4 13 86% +201,029
2002 124 91 10 23 73% +100,115
2001 170 122 9 39 72% +219,756

2008年からの数年間はリーマンショックがあったり
IPOの割当で不正が相次いで敬遠されていた時期なのであまり参考になりませんが、
他の年は80%ぐらいを超える勝率をたたきだしていますね。

特に直近の2013年はすごくて、
上場した54社のうち52社の初値が公募価格を上回るという
IPOバブルの状況になっています。

しかもIPOを買って上場後にすぐに売るだけの戦略なので、
難しくもなくて初心者にもおすすめの方法なんです!

じゃあなんでIPOは割安で買えるの?というところを次に書いていきます。

 

IPOが割安で買える理由

IPOが割安で買えるのは投資家にもそれなりのリスクがあるからです。リスクと言っても通常の株式投資に比べれば小さいと思いますが、
代表的なリスクとして2週間のタイムラグがあります。

公募価格は上場日の約2週間前には決まってしまうので、
仮に上場までに市場が急落したりすると、
初値が伸び悩んで公募価格を下回る可能性もあるし、
上場するまでは売却もできないので投資家にとってはリスクになります。

そういうリスクを投資家が負っているので、
公募価格はそのリスク分が割引されているわけです。

ただ相場状況が一気に大きく変わるようなことは滅多にないので、
リスク分の割引が活きて、初値は公募価格より上回りやすい状況になっています。

だからIPOは初値で売るだけで利益になりやすい傾向があります。

でも利益になりやすいことがIPOの魅力の全てじゃないんです。
もっと魅力的な理由は次に書きます。

 

IPOは数倍になることが普通に起こりうる

公募価格は前にも書いたとおり、
証券会社と上場する企業が色々な状況を加味して、妥当な株価を決めるわけです。でも投資家の将来性に対する期待値が高いと、
初値は公募価格をはるかに超えて数倍になることもよくあります。

直近2013年のIPOは、
公募価格に対して2倍超の初値を付けたIPOは50%以上もありました。

初値が公募価格より高くなったのが50%以上じゃなくて、
初値が公募価格の2倍超になったのが50%以上です!

その中でも最も高い倍率だったのはリプロセルという企業のIPOで、
公募価格が3200円だったのに対して、初値は17800円で5.5倍を記録していて、
初値で売っていたら利益は146万円です。

IPOはこの爆発力も大きな魅力になっています。

次のページではIPOバブルと言ってもいいくらいすごい年だった
2013年のIPO実績を紹介していきます。