近年、投資信託は「プロのファンドマネージャーが運用してくれる」「気軽に分散投資・積立投資ができる」「少額から投資ができる」という特徴から、株式や債券以上に、投資初心者からの人気が高い金融商品となっています。
そんな投資信託ですが、実際「どのネット証券で購入するのがベスト」なんでしょうか?
今回は、これから投資信託を始めようとしている投資初心者の為に、投資初心者におすすめな投資信託に強いネット証券をランキング形式にしました!
「これから投資信託を始めようと思ってる」「ネット証券選びで迷っている」という人は、ぜひ参考にしてください。
最後にETFにオススメのネット証券ついても、少し解説してます!
目次
投資信託に強いネット証券の3つのポイント
投資信託を始めるにはネット証券で口座を開設する必要がありますが、その時にそのネット証券が投資信託に強いかどうかを判断する上で見ておきたい3つのポイントがあります。
それが以下の3つです。
3つのポイント
- 投資信託の取扱本数
- 手数料(コスト)の安さ
- 各社の独自サービス
この3つのポイントを比較すると、そのネット証券が投資信託に強いかどうかを把握する事ができます。
具体的にどういう事なのかを、1つずつ見ていきましょう。
①投資信託の取扱本数
投資信託の取扱本数は、ネット証券毎に違いがあります。
後で詳しく紹介しますが、楽天証券やSBI証券などのように投資信託を約2,600本以上取り扱っているネット証券もあれば、GMOクリック証券のように、投資信託を約100本程度しか取り扱っていないネット証券もあります。
投資信託の取扱本数が多いという事は、それだけ自分のお目当の投資信託がある可能性が高いという事ですし、たくさんの投資信託の中から自分にあった1本を選ぶ事ができるという事です。また、取扱本数が多いと相対的にパフォーマンスの高い投資信託の数も多くなります。
なので、まずは、どのネット証券がどれくらいの本数の投資信託を取り扱っているのかを確認するようにしましょう。
自分で確認する方法が分からないという人は、記事の後半で投資信託本数を比較した表を入れてますので、その比較表を確認してみてください。
②手数料(コスト)の安さ
なるべく手数料(コスト)のかからないネット証券を選ぶのはとても大事です。
投資信託の購入にかかる手数料には、①販売手数料 ②信託報酬 ③信託財産留保額の3つがあります。
販売手数料は、投資信託を購入する際に銀行や証券会社に支払う手数料。
信託報酬は、投資信託の運用や管理にかかる費用で、販売会社や信託銀行等に支払う手数料。
信託財産留保額は、投資信託を解約する時に支払う手数料。
ネット証券を選ぶ際にみるべき手数料は、販売手数料です。
信託報酬や信託財産留保額は、ファンド側に支払う手数料ですので、どのネット証券から購入しても同額の手数料になります。
各資産クラス別のおすすめインデックスファンドについては、以下の記事で解説しています。
一方で、販売手数料は投資家がネット証券側に支払う手数料ですので、ネット証券によって手数料に違いがあります。
特に2019年12月以降、いくつかの主要ネット証券が投資信託の販売手数料無料化に踏切ましたので、なるべく投資にかかる手数料(コスト)を抑えたいという人は、この投資信託販売手数料が0円のネット証券を選ぶようにしましょう。
例えば、毎月積立投資を行う場合、普通の投資信託では毎月販売手数料を支払う必要がありますが、投資信託手数料が0円のネット証券ならそんな必要はありません。
また、ネット証券の中にはいくつかの投資信託だけ販売手数料が無料になる「ノーロード投資信託」という商品もあったりします。
これも、記事後半の投資信託本数を比較した表で紹介してます。
③各社の独自投資信託サービス
最後に、そのネット証券の独自のサービスも確認しておくといいでしょう。
もちろん、投資信託の取扱本数と販売手数料の有無、ノーロード投資信託の取扱本数だけでも、そのネット証券が投資信託に強いかどうかを判断できます。
しかし、最近ではネット証券間のサービス競争が激しくなっており、多くのネット証券が豊富な投資信託を取り扱うようになってきました。なので、「このネット証券は、投資信託の取扱本数が多いから他者よりも優れている」と簡単に言うことはできなくなりました。
そこで見るべきなのが、各社の投信取扱本数以外のネット証券独自のサービスです。
例えば、楽天証券なら、投資信託の決済を楽天クレジットカード決済にできるので、毎月投資信託に積立投資をする度に、投資額の1%が楽天スーパーポイントとして貯まります。また、SBI証券には、月の投資信託の平均保有額に応じてポイントが付与される「投信マイレージサービス」というサービスがあります。
このように各社バラエティーに富んだサービスを提供してますので、自分の気になったネット証券を、投資信託以外の視点からも見てみるといいでしょう。
ネット証券を投資信託で比較!!
それでは、実際に投資信託を多く取り扱っているネット証券を比較してみましょう。
今回は、投資信託を取り扱っているネット証券の中でも、口座開設数が多く、知名度が高い初心者向けの主要ネット証券8社を比較しました。
主要ネット証券8社の投資信託比較
ラ ン キ ン グ |
証券会社 | 投資信託本数 | 最低積立金額 | 詳細 | |
---|---|---|---|---|---|
取扱本数 (全体) |
取扱本数 (全体) |
ノーロード (無料) 本数 |
ノーロード (無料) 本数 |
||
![]() |
![]() 公式ページ |
2,643本 |
全て無料 |
100円 |
![]() |
![]() |
![]() 公式ページ |
2,653本 |
全て無料 |
100円 |
![]() |
![]() |
![]() 公式ページ |
1,118本 |
全て無料 |
100円 |
![]() |
![]() |
![]() 公式ページ |
1,114本 |
689本 |
100円 |
![]() |
![]() |
![]() 公式ページ |
904本 |
全て無料 |
100円 |
![]() |
![]() 公式ページ |
503本 |
493本 |
100円 |
![]() |
|
![]() 公式ページ |
116本 |
98本 |
100円 |
![]() |
|
1本 |
1本 |
1万円 |
こうして比較してみると、SBI証券と楽天証券が投資信託本数2600本以上、全投資信託の販売手数料が0円ととズバ抜けているが分かりますよね。
この2社は投資信託だけでなく、ネット証券口座開設数でも常にトップの2社なので、投資信託への投資を考えている人は、とりあえずこの2社を選べば間違いないと言えます。
それでは、SBI証券と楽天証券を含めた、投資信託におすすめなネット証券をさらに詳しく見ていきましょう。
投資信託におすすめのネット証券ランキング!!
第1位楽天証券
おすすめポイント
- Point.1
投信取扱数業界最多!!
楽天証券はSBI証券同様、投信の取扱数が約2600と業界最多。自分に合った1本が見つかる事間違いなし!
- Point.2
投信販売手薄料が全て0円!
2019年12月16日より、楽天証券で取り扱う全投資信託の販売手薄料が0円になりました!!
- Point.3
クレジット決済で1%ポイントGET!!
投資信託の引落し先をクレジット決済にすると、毎月の支払いの1%がポイントとして貯まります!!
投信本数 | ノーロード 本数 | 最低積立金額 |
---|---|---|
2,643本 | 1,344本 | 100円 |
口コミ




楽天証券についてさらに詳しく知りたいという方は、以下の記事をごらんください。
第2位 SBI証券
おすすめポイント
- Point.1
投信本数業界最多!
楽天証券同様、投資取扱本数はネット証券の中ではトップクラス!!
- Point.2
ポイントが貯まるお得なサービス!!
SBI証券では、投資信託の月間保有額に応じてポイントが付与される「投信マイレージサービス」を実施してます!!
- Point.3
顧客満足度ランキング4年連続1位
株式会社oriconMEが実施したオリコン顧客満足度ランキングで4年連続12度目の1位を受賞しました。実際のサービス利用者が対象となる調査なので、かなり信頼できる指標です。
投信本数 | ノーロード 本数 | 最低積立金額 |
---|---|---|
2,653本 | 1,322本 | 100円 |
口コミ

男性/30代/会社員


SBI証券についてさらに詳しく知りたいという方は、以下の記事を御覧ください。
第3位マネックス証券
おすすめポイント
- Point.1
投信販売手数料が0円!
マネックス証券も楽天証券やSBI証券と同様に、投資信託の全販売手数料が0円です!!
- Point.2
マネックスポイントがもらえる!
SBI証券の投信マイレージサービスのように、毎月「平均残高×0.08%×1/12」がポイントとしてもらえます!
- Point.3
ワン株で1株から投資ができる!
マネックス証券のワン株と呼ばれるサービスなら、1株単位の取引が可能ですので、少額から始めたい人にピッタリです!
投信本数 | ノーロード 本数 | 最低積立金額 |
---|---|---|
1,118本 | 794本 | 100円 |
口コミ

男性/30代/会社員

女性/40代/主婦
サイトがとても凝っているので開設した当初は使い方に慣れず苦戦しましたが、今では問題なく操作できるようになりました。リアルタイムで相場を見る「トレードステーション」はMacのSafariと相性があまりよくないようで、Google Chromeが対応ブラウザでした。

男性/40代/会社員
米国個別株・米国ETFは、約3,000銘柄を取り扱っており、コカ・コーラやマクドナルドなどの生活に身近な企業から、アップルやアマゾンなどの成長著しい企業まで、さまざまな米国企業に投資可能なところがよかったです。
また、平等抽選のIPO投資に参加可能なのですごく良いなと思いました。
悪いところはとくにないです。
マネックス証券についてさらに詳しく知りたいという方は、以下の記事を御覧ください。
ETFでもネット証券を比較!!
ここまで投資信託におすすめのネット証券を紹介してきましたが、ここからETFにおすすめのネット証券を紹介します!
ETFは、“Exchange Traded Funds”の略で、「上場投資信託」の事を指します。
イメージとしては、投資信託に日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)等のベンチマークの動きに連動するように作られたインデックスファンドがありますが、そのインデックスファンドが金融市場に上場していると思ってくれて大丈夫です。
投資信託とは違って、上場しているので、24時間リアルタイムで時価で購入する事ができ、投資信託より信託報酬(コスト)が低いという大きく2つの特徴があります。
最近では、その取引の容易さとコストの低さで人気が高まっている金融商品ですので、「投資信託で取引したい!」という人は、一度ETFでの取引も考えて見てはいかがでしょうか?
ETFの売買手数料は、基本的にどのネット証券でも国内株式の現物手数料が適応されますので、まずは現物取引手数料の低いネット証券を見ていきましょう!!
主要ネット証券8社の1注文毎コースの手数料比較
まずは、1回の注文毎に取引手数料が発生する1注文毎コースの手数料を比較してみましょう。
ラ ン キ ン グ |
証券会社 | 手数料(取引ごと)※税抜 | 手数料(取引ごと)※税抜 | 詳細 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
5 万円 まで |
10 万円 まで |
20 万円 まで |
30 万円 まで |
50 万円 まで |
100 万円 まで |
|||||||
![]() |
![]() 公式ページ |
50円 |
90円 |
105円 |
250円 |
250円 |
487円 |
![]() |
||||
![]() |
![]() 公式ページ |
50円 |
90円 |
105円 |
250円 |
250円 |
487円 |
![]() |
||||
![]() |
![]() 公式ページ |
– |
– |
– |
– |
– |
– |
![]() |
||||
![]() |
80円 |
80円 |
96円 |
180円 |
180円 |
340円 |
||||||
![]() |
![]() 公式ページ |
55円 |
99円 |
115円 |
275円 |
275円 |
535円 |
![]() |
||||
![]() 公式ページ |
90円 |
90円 |
180円 |
250円 |
250円 |
990円 |
![]() |
|||||
![]() 公式ページ |
100円 |
100円 |
150円 |
225円 |
325円 |
575円 |
![]() |
|||||
![]() 公式ページ |
1000円 |
1000円 |
1000円 |
1000円 |
1000円 |
1000円 |
![]() |
※松井証券は1注文毎コースはなく1日定額コースのみですが、総合的に優れているので3位にしています。
主要ネット証券8社の1日定額コースの手数料比較
次に、1日の約定代金の合計額で取引手数料が決まる、1日定額コースの手数料を比較してみましょう。
ラ ン キ ン グ |
証券会社 | 手数料(1日定額)※税抜 | 手数料(1日定額)※税抜 | 詳細 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10 万円 まで |
20 万円 まで |
30 万円 まで |
50 万円 まで |
100 万円 まで |
300 万円 まで |
|||||||
![]() |
![]() 公式ページ |
0円 |
191円 |
286円 |
429円 |
762円 |
1562円 |
![]() |
||||
![]() |
![]() 公式ページ |
0円 |
191円 |
286円 |
429円 |
857円 |
3000円 |
![]() |
||||
![]() |
![]() 公式ページ |
0円 |
300円 |
300円 |
500円 |
1000円 |
3000円 |
![]() |
||||
![]() |
![]() 公式ページ |
80円 |
159円 |
240円 |
400円 |
800円 |
1800円 |
![]() |
||||
![]() |
![]() 公式ページ |
200円 |
200円 |
300円 |
500円 |
900円 |
2400円 |
![]() |
||||
400円 |
400円 |
400円 |
400円 |
600円 |
1400円 |
|||||||
![]() 公式ページ |
550円 |
550円 |
550円 |
550円 |
550円 |
2750円 |
![]() |
|||||
![]() 公式ページ |
– |
– |
– |
– |
– |
– |
![]() |
現物取引手数料を比較すると、先ほどの投資信託の時と同じように、SBI証券と楽天証券の2社の取引手数料が最も低いのが分かりますよね。
この2社の内、どちらのネット証券がよりETF向きのネット証券かと言うと、おそらく楽天証券がSBI証券よりもETF向きのネット証券だと言えるかと思います。
以下で、なぜ楽天証券がSBI証券よりもETF向きなのかを見ていきましょう!
ETFにおすすめのネット証券ランキング!!
第1位 楽天証券
おすすめポイント
- Point.1
安定の手数料の安さ
楽天証券はSBI証券同様、1注文毎と1日定額のどちらでも手数料が業界最低水準!初心者でも安心して取引できます。
- Point.2
投信取扱数業界最多!!
楽天証券はSBI証券同様、投信の取扱数が約2600と業界最多。自分に合った1本が見つかる事間違いなし!
- Point.3
売買手数料0円のETFが84本!!
楽天証券では売買手数料が全くかからない0円ETFをなんと、84本も取り扱ってます!!!
SBI証券ではなく、楽天証券がETFに最適なネット証券だと考える理由は、84本ものフリーETFの取扱本数です。
フリーETFの取扱84本は、間違いなく現存するネット証券の中では群を抜いて1位の多さです。
楽天証券 | SBI証券 | 松井証券 | auカブコム証券 | マネックス証券※ |
---|---|---|---|---|
84 | 0 | 0 | 8 | 3 |
※マネックス証券はキャッシュバック
楽天証券が扱っているETFは、国内株式・国内債券・海外株式・海外リート・海外債券・コモディティなど、国内株式を投資対象にするETFをメインに、様々な種類の金融商品を投資対象にする全84種のETFが売買手数料0円で取引できちゃいます。
しかも、このフリーETFは期間限定のキャンペーンで行なっている訳ではありません!!
つまり、常時84本ものETFが全て取引手数料0円で投資できちゃうという訳です。
口コミ




楽天証券についてさらに詳しく知りたいという方は、「楽天証券が初心者に選ばれる3つの理由」をご参考ください。
第2位 SBI証券
おすすめポイント
- Point.1
口座開設数450万突破!
SBI証券はネット証券最大手で、総口座開設数450万(2019年2月現在)を突破しており、国内のネット証券では最も人気と支持があるネット証券です。
- Point.2
手数料が業界最低水準!
取引手数料が主要ネット証券の中では最安値水準なので、少額から取引を始めたい初心者に特に人気があります。さらに、1日定額コースで約定代金10万以下の手数料が無料になりました!
- Point.3
顧客満足度ランキング4年連続1位
株式会社oriconMEが実施したオリコン顧客満足度ランキングで4年連続12度目の1位を受賞しました。実際のサービス利用者が対象となる調査なので、かなり信頼できる指標です。
SBI証券もETFの取引するのに決して悪いネット証券という訳ではありません。
主要ネット証券8社の中でも、取引手数料は最も安いネット証券です。なので、普通に取引するだけなら特段困ることもありません。
ただ、楽天証券のフリーETF84本がかなりインパクトのある特徴ですので、楽天証券と比較してしまうと、相対的にSBI証券でETFの取引を行う魅力は低くなってしまうといった感じです。
口コミ

男性/30代/会社員


SBI証券についてさらに詳しく知りたいという方は、「国内の開設数No.1!SBI証券の人気の秘訣まとめ」をご参考ください。
まとめ
いかがでしたか?
自分にあった投資信託に強いネット証券を見つける事ができたでしょうか??
最後に、この記事で紹介した内容をまとめておきます。
タイトル
こうして見ると、投資信託でもETFでも優れた楽天証券を選んでおくと、投資信託だけでなく、ETFでも取引したいという時にも気軽にシフトする事ができ、投資初心者にはおすすめのネット証券と言える事ができるでしょう。
投資信託ランキングの算出基準
ネット証券を投資信託で比較のランキングは①投資信託の取扱本数②手数料(コスト)の安さ③各社の独自サービス④最低積立金額という4点を基準にランキングを作成しています。
①②③④のそれぞれに最大5点を与え、最大20点の合計でランキングを作成しています。