スクリーニングツールを提供している証券会社は数多く存在します。

そんなスクリーニングツールの中で、最も優れているツールはどれなのか?気になりますよね。

そこで今回は、主要ネット証券10社のスクリーニングツールを「スクリーニングで指定できる項目数」や「独自の便利機能」などで細かく調査した上で、オススメの最強スクリーニングツールをご紹介します。

また、記事後半では複数のスクリーニングツールを使った最強のスクリーニング方法も紹介してます。ぜひスクリーニングツール選びの参考にしてくださいね。

おすすめのスクリーニングツールはタイプ別で異なる

スクリーニングツールを紹介する前に、一つだけ重要な事をお伝えします。

それは、スクリーニングツールはトレードスタイル(短期投資派か長期投資派)毎に最適なツールがあるということです。

例えば、短期投資の場合はチャートの動きなどテクニカル面の絞り込み、長期投資の場合は今後の業績予測などファンダメンタルズ面の絞り込みに優れたスクリーニングツールが適しています。

下の図は、この2つの軸(縦軸:テクニカル、横軸:ファンダメンタルズ)で、優れたツールを提供している証券会社をマッピングしたものです。

こうして見ると、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析で、最適なスクリーニングツールがネット証券によって違う事が分かりますよね。

そこで今回は、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析に分けて、それぞれ最強スクリーニングツールTOP3をご紹介していきます。

それでは、早速おすすめ業者を1~3位まで紹介します。

以下の3つが当てはまる人はSBI証券がオススメ!

以下の3つの内、どれか一つでも当てはまる場合には、SBI証券の銘柄スクリーニングがオススメです。クリックすると下の詳細にスクロールします。

テクニカルやファンダがよくわからないが、とにかく優れたスクリーニングツールが使いたい。
割安株を見つけたい。
国内株ではなく米国株を見つけたい。

ファンダメンタルズ分析の最強おすすめツール3選

   

10年スクリーニング

りな先生(ワンポイント)

りな先生

まず第1位はマネックス証券が提供している『10年スクリーニング』。これは必ず持っておくべきツールの1つよ。おすすめポイントを紹介するわね。

おすすめポイント

  • Point.1
    来期の予想コンセンサスまである!
  • Point.2
    10年の広範囲でスクリーニング可能!
  • Point.3
    銘柄の詳細情報が全社でNo1!
  • Point.4
    おすすめスクリーナーが利用可能!
  • Point.5
    検索結果の表示形式が多数!

Point

来期の予想コンセンサスまである!

コンセンサスとはアナリスト達による業績予想の平均のことで、通常、他社は今期の予想コンセンサスしかスクリーニングできません。

ただ、マネックス証券の10年スクリーニングなら来期のコンセンサスでスクリーニングできるので、他社より一歩リードして銘柄分析ができます。


Point

10年の広範囲でスクリーニング可能!

スクリーニングツールは3年、5年が一般的ですがマネックス証券のみ10年範囲でスクリーニングできます。過去10年間の増収回数や企業業績を見る事で、長期的な成長銘柄を探す事ができます。

わざわざ企業ホームページから10期分の決算短信を調べる必要もありません。


Point

銘柄の詳細情報が全社でNo1!

他社の追随を許さない超優良ツールの銘柄スカウターにワンクリックでアクセスできます。

この銘柄スカウターでは、業績推移や決算発表予定、業績予想修正履歴からアナリスト予想など知りたい情報は全て記載されています。


Point

おすすめスクリーナーが利用可能!

マネックス証券は、どのような条件でスクリーニングすれば良いか分からない!といった方のためにプロが設定したおすすめのスクリーニング(下図参考)をワンクリックで適用できます。


Point

検索結果の表示形式が多数!

検索結果とはスクリーニングで絞ったあとに出てくる銘柄一覧のことです。

通常、この検索結果はスクリーニングで指定した項目しかないのですが(下図の通常表示を参考)、マネックス証券なら決算予定で比較できる表示や、チャートで比較できる表示など、様々な表示形式があります。

通常表示

決算表示に切替

チャート表示に切替

その他の情報も整っている

銘柄スクリーニング

りな先生(ワンポイント)

りな先生

続いては、SBI証券が提供している『銘柄スクリーニング』。これはテクニカル分析で1位に輝いたツールで、総合的に最も優れているツールよ。

おすすめポイント

  • Point.1
    指標の数がNo1!
  • Point.2
    コンセンサスの数が豊富!
  • Point.3
    おすすめスクリーナーが利用可能!
  • Point.4
    検索結果の表示形式が多数!

Point

指標の数がNo1!

この指標とは、スクリーニングする際の条件で指定する指標のことで、売上高などを指します。SBI証券はその指標の数が最も多く、他社にはない指標も多数そろえています。


Point

コンセンサスの数が豊富!

コンセンサスとはアナリスト達による業績予想の平均を意味します。SBI証券は『売上高』『経常利益』『PER』など28項目のコンセンサスが用意されており、様々な項目をアナリストの評価目線でスクリーニングすることができます。


Point

おすすめスクリーナーが利用可能!

SBI証券の銘柄スクリーニングでは、ワンクリックでスクリーニングができるスクリーナーが用意されています。スクリーナーには「高配当銘柄」や「高成長銘柄」などがあり、これをクリックするだけで「高配当銘柄」なら高配当銘柄がスクリーニングできます。

なので、これを用いることでスクリーニング条件が分からない方でも、簡単にスクリーニングができます。


Point

検索結果の表示形式が多数!

SBI証券も検索結果の表示を変更できます。マネックス証券のように決算情報の表示はできませんが、とても見やすいイラストと操作が容易いデザインなので初心者の方にもおすすめです。

   

カブナビ

りな先生(ワンポイント)

りな先生

第3位は、auカブコム証券が提供している『カブナビ』。機能は上の2社に劣るけど、簡単に使えるという面で、スクリーニングを初めてする人にオススメよ。

おすすめポイント

  • Point.1
    検索結果の表示形式が多数!
  • Point.2
    かんたんモードがある!
  • Point.3
    ひと目で把握の可視化ボード!

Point

検索結果の表示形式が多数!

こちらはマネックス証券やSBI証券と異なり、画面が大きいので一覧比較できます。


Point

かんたんモードがある!

auカブコムのカブナビは、初心者に向けてかんたんモードを用意しています。これは、SBI証券やマネックス証券のおすすめスクリーナーのように、あらかじめ用意されたスクリーナーをクリックするだけで、その条件でスクリーニングされる機能が使えます。


Point

ひと目で把握の可視化ボード!!

auカブコムはPERやPBRなどの指標を業界ごとで可視化(ヒートマップ表示)してくれる機能があります。これはauカブコム独自の機能なのでこれだけで利用する価値はあります。

以上がファンダメンタルズ分析でおすすめできるツール1~3位です。続いて、テクニカル分析のおすすめツールを紹介します。

テクニカル分析の最強おすすめツール3選

銘柄スクリーニング

りな先生(ワンポイント)

りな先生

このSBI証券が提供する『銘柄スクリーニング』は、ファンダメンタルズ分析でも2位を獲得した優れものよ。テクニカルやファンダメンタルズが分からないという人でも、とりあえずここを使っておけば問題無し!!

おすすめポイント

  • Point.1
    テクニカル指標の項目数は全ツールでNo1!
  • Point.2
    株価パフォーマンスの項目数もNo.1!
  • Point.3
    チャート検索機能がある!

Point

テクニカル指標の項目数は全ツールでNo1

SBI証券のテクニカル指標の項目数は全ツールの中で最も多く、全部で21項目あります。2位の楽天証券が18項目、3位のauカブコム証券が11項目です。

このツールの凄いところは、他社にあるテクニカル指標を全て取り揃えいる点で、テクニカル分析はSBI証券の銘柄スクリーニング1つで出来ます。


Point

株価パフォーマンスの項目数もNo.1!

SBI証券は「株価騰落率」や「日中売買代金」など様々な株価パフォーマンス項目に対応しています。こちらも他社にある株価パフォーマンスはSBI証券にも用意されています。


Point

チャート検索機能がある!

チャート検索機能は、下図のようにチャートの形で検索できる機能です。テクニカル分析でチャートの形は非常に重要です。ただ、それぞれの用語を覚えるのは大変です。しかし、これなら見た目から検索できるので初心者でも問題なく使えます。

スーパースクリーナー

りな先生(ワンポイント)

りな先生

2位は楽天証券の「スーパースクリーニング」。Webブラウザ版とWindows専用取引ツールのMarketspeed2版があるわ。ここではチャート検索機能なども対応している後者(取引ツール版)を取り上げるわね。

おすすめポイント

  • Point.1
    テクニカル項目がSBI証券に次ぐ18種類!!
  • Point.2
    チャート検索機能がある!
  • Point.3
    すぐに発注できる!

Point

テクニカル項目がSBI証券に次いで多い!

楽天証券はSBI証券に次いでテクニカル項目数が多く、1位のSBI証券(21項目)に次いで、楽天証券が18項目です。2位とはいえ、この項目数はネット証券の中では非常に多く、重要なテクニカル指標は全て用意されているので満足して使えます。

Point

チャート検索機能がある!

楽天証券もチャート検索機能が用意されています。


Point

すぐに発注できる!

『MarketSpeed2』に内蔵されたスクリーニングツールなので、スクリーニング後すぐに注文ができます。取引ツール内蔵のスクリーニングツールは楽天証券がダントツで優れています。

   

カブナビ

りな先生(ワンポイント)

りな先生

最後は、auカブコム証券が提供する『カブナビ』。上でも紹介したけど、初心者にとって非常に使いやすいツールよ。

おすすめポイント

  • Point.1
    テクニカル項目が楽天に次ぐ11種類!
  • Point.2
    チャートの一覧表示が可能!

Point

テクニカル項目が楽天に次いで多い!

楽天証券に次いで多いですが、RCIやMACDが使えないのは、少し不便かもしれません。


Point

チャートの一覧表示が可能!

auカブコムのカブナビは下図のように表示幅が大きいので、スクリーニング後の各銘柄のチャートを「5分」「日足」「週足」「月足」で表示できます。

以上が、テクニカル分析でのおすすめスクリーニングツール3選です。

ただ、ここで忘れていはいけない事がツールは複数を組み合わせて使える、つまり良いとこ取りが出来るということです。

そこで、ネット証券各社が提供してるスクリーニングツールの優れた部分を組み合わせて、より深くかつ効率よく、銘柄をスクリーニングする方法を紹介します。

複数のツールを使ったおすすめスクリーニング手法

複数のスクリーニングツールを組み合わせて使うことで、より深くかつ効率よく、銘柄をスクリーニングすることができます。その手法は以下の3ステップです。

①まず、SBI証券の銘柄スクリーニングで全体を把握。
②次に、マネックス証券のスクリーニングツールで特定銘柄を深く分析。
③さらに、GMOクリック証券で財務健全性を分析。

この流れをたどるだけで、無料とは思えないほど効率よく深い分析ができます。それでは実際の画面を通じて、実践方法を学んでいきましょう。

STEP

SBI証券の銘柄スクリーニングで全体を把握

まずはファンダメンタルズとテクニカルの両方で優れているSBI証券を用いてスクリーニングします。SBI証券なら、スクリーニングで指定できる項目が圧倒的に多いので気になるものを指定します。

銘柄一覧で深く調べたい銘柄を決める

スクリーニングした結果、沢山の銘柄が出てくるのでその中から、どれか一つに狙いを定めます。狙いを定めたら続いては、マネックス証券のスクリーニングツールを用いて深く分析します。


STEP

マネックス証券のスクリーニングツールで特定銘柄を深く分析

マネックス証券は、どのツールよりも個別銘柄の深い分析が可能です。業績も全てグラフで可視化されており、10年の範囲で見れるのでファンダメンタルズ分析に最適です。

マネックス証券はファンダメンタルズ分析なら圧倒的に優れているのですが、唯一、貸借対照表を用いた安全性や財務健全性の分析はGMOクリック証券の財務分析ツールの方が優れているので、最後はそちらを確認します。


STEP

GMOクリック証券で財務健全性を分析

GMOクリック証券の財務分析ツールなら貸借対照表の変化を10年単位で見ることができます。詳しい見方もページ内に用意されているので初心者でも問題なく分析できます。

ここまでで良い銘柄だと判断できたなら、早速銘柄を購入します。逆に、あまり良い銘柄でなければ再度分析し直します。

以上がテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を軸にしたスクリーニングツールの紹介です。ただ、ピンポイントで「〇〇のような人にはこれがオススメ!!」といえるものがあります。最後はこちらを紹介します。

番外:以下の3つが当てはまる人はSBI証券がオススメ!

とにかく優れたスクリーニングツールが使いたい。

「テクニカル分析やファンダメンタルズ分析がよくわからないけど、とにかく優れたスクリーニングツールが使いたい!」という方にはSBI証券の銘柄スクリーニングがおすすめです。

理由は以下の3つです。

・SBI証券はテクニカル分析とファンダメンタルズ分析両方で優れている。
・初心者でも簡単にスクリーニングできる「おすすめスクリーニング」が使える。
・SBI証券はネット証券の中でも口座開設数がダントツに多く、最も人気のあるネット証券。

割安株を見つけたい

このような方はSBI証券の銘柄スクリーニングがおすすめです。

理由は以下の3つです。

・割安株を見つけるための指標が全業者で最も多い(PEGやEV/EBITDA倍率など)
・割安スコアを0〜10で指定できる
・割安株で絞れる『おすすめスクリーナー』が用意されている

もう少し詳しく解説します。

割安株を見つけるための指標が全業者で最も多い

SBI証券が提供する銘柄スクリーニングは、指定できる指標が圧倒的に多いことが強みの一つですが、割安株をみつけるための指標も一番多いです。他社にはない指標がSBI証券にはあるので、この点で強くおすすめできます。

割安スコアを0〜10で指定できる

割安スコアを0〜10で指定できるので、わざわざ割安株をPERやPBRなどの指標を指定する必要がなくなります。一つ一つ指定するのは面倒ですし、どれだけの数値なら割安といえるのか?など判断が難しいので、誰もが直感的に割安度合いを設定できる割安スコアは非常に好評です。


割安株で絞れる『おすすめスクリーナー』が用意されている

SBI証券が提供する銘柄スクリーニングは、割安株に関する知識が0の方でもきちんとスクリーニングできるように、プロが予め条件を設定したスクリーナーをワンクリックで利用できるサービスです。

米国株を見つけたい

このような方もSBI証券の銘柄スクリーニングがおすすめです。

理由は以下の3つです。

・米国株のスクリーニングを提供している会社はSBI証券とマネックス証券とDMM証券のみ。
・SBI証券のスクリーニングの項目が量と質ともに優れている。
・SBI証券なら米国株だけでなくその他8カ国のスクリーニングも可能。

必ずマネックス証券も口座開設しよう!

SBI証券だけなら3年分の業績しか見れませんが、マネックス証券のスクリーニングツールを用いると10年分の業績が見れます。

以上が、おすすめのスクリーニングツール紹介ですが、いかがだったでしょうか?

ここまで、ツールを紹介しましたが、正直実際に使ってみないと分からないことも多いと思います。なので、一度自らスクリーニングを使ってみることをおすすめします。

ぜひ、最高のスクリーニングツールを見つけてくださいね。