NISA総合記事アイコン「NISAってよく見るけど何から始めたら良いの?」

「NISAでの資産運用」、踏み出すのに勇気がいりますよね。

そこでこの記事では、「NISAとは何か?」と言ったイロハから、オススメの口座実際に運用する方法まで、投資初心者の皆さんに必要な全てを説明していきます。

NISAとは?

NISAの定義

それでは「NISAとはどういった制度か?」というポイントから一緒に学んでいきましょう!
まず、NISAは「少額投資非課税制度」の略で、簡単に言うと、株式投資に本来かかってくる税金が完全無料になります。

通常の証券口座で株式や債券などの金融商品で資産運用すると、その運用益には20.315%の税金がかかリます。

例としてソフトバンクの株価を見てみましょう。2019年5月7日時点で1,303円だった株価は以下のように上昇しました。

ソフトバンクの株価変動(2019年5月〜10月)
月日 株価
2019/05/07 1,303円
2019/06/07 1,430円
2019/07/08 1,429円
2019/08/07 1,475円
2019/09/05 1,506円
2019/10/11 1,518円

この株は5ヶ月後の10月に1,518円まで上昇しました。

仮に5月7日に500株購入、10月のタイミングで売却すると、(1,518-1,303)×500=107,500円の利益になります。かなりの儲けですね。

しかし、この利益にの20.315%の税がかかるため、このうち21,839円が税として引かれます。

税金として引かれるのはかなり勿体ないですよね。

しかし、あらかじめNISA専用の口座で取引すると、年間120万円まで利益が完全非課税になります。

それでは「年間120万円まで利益が非課税」という制度に関して、月ごとに制限があるのか?利益に上限があるのか?そういった疑問を解決していきましょう。

NISA運用益イメージ
引用:金融庁「NISAの概要」

元手を年間120万円にさえしていれば、どのようなスパンで投資しても利益は全額非課税です。

そのため、急遽お金が払いにくくなったときも柔軟に対応できます。

また、利益に関してはいっさい制限がありません。振り込んだ元手が120万円以内なら、利益が1万円でも、1億円以上でも完全非課税です。

このように、NISA口座は年間120万円まで、5年間運用可能。振り込んだ元手がその範囲以内なら、いくらになろうが利益はすべて非課税です。

NISAのメリット

それでは普通預金に比べ、NISAはどんなメリットがあるのでしょうか。

NISAのメリットのキーは「金利」です。

ゆうちょ銀行や、三菱UFJ銀行など大手銀行の普通預金と金利の面で比べましょう。

NISA口座 普通預金
平均利回り 約5% 0.001%

引用:exciteニュース「積立NISAの利回り平均は?どれくらい儲かるのかFPが徹底解説」

しかし「金利」と言われても、実際ピンと来ないのではないでしょうか。

今や日本中が超低金利時代、子供の時から金利を意識する機会はほとんどなく、果たして「金利」ってそんなに大事なの?って疑問ですよね。

実際に銀行での普通預金だけの運用だと金利は0.001%。

これは100万円貯金しても年に10円しかたまらない計算です。石鹸ひとつ買うのに10年以上かかリます。

それでは、NISA口座にすればこの利回りはどうなるのでしょうか?

NISA口座で順調に成果が上がれば平均利回りは5%です。この利回りは普通預金の5,000倍です。

もし100万貯金すれば、年に5万円稼げます。

皆さんも「今の時代は普通預金だけ勿体ない」という話を一回は聞いたことがありませんか。

実際にこうして見るとどれだけ差が出てくるかよくわかりますね。

つみたてNISAとは?一般NISA、iDeCoと比較

つみたてNISAとは?

「NISA」と言えば皆さんがイメージされるものが「将来への資産形成」、「積立投資」ではないでしょうか?

しかし、実は普通のNISAは5年しか扱えません。到底積立投資は不可能です・

こういった不満を受けて積立投資に特化したNISAとして、「つみたてNISA」が開発されました。

つみたてNISAは一般NISAと比べてどのように変わったのか、実際に比較していきましょう。

つみたてNISA
一般NISA
年間投資上限額
年間40万円まで
年間120万円まで
非課税期間
20年間
5年間
投資対象
指定の投資信託、ETF
国内外上場株式・ETF・REIT等
投資方法
積み立てのみ
自由

つみたてNISAは上限額が40万円と少し少なめです。しかしその分非課税期間が20年と長く、数十年先を見越した資産形成ができます。

また、年間40万円と投資上限額は少ないですが、裏を返せば投資額上限が少なくなるこtで、枠を余らせる危険性が低くなったとも言えます。

実際一般NISAの投資枠を1ヶ月辺りの額に直すと、毎月10万円。毎月の積み立て額としては少し多いですよね。

また、投資信託は100%成功するとは限りません。リスクを抑えるために初めは必ず少額から始めるようにしましょう。

「お金があまり用意できなくて始められるのかな?」と悩まれていた方もいらっしゃると思いますが、むしろ初めは月2万円以内程度で十分でしょう。

金融庁が選んだ一部の投資信託しか購入できないのも特徴です。

投資できる金融資産が多いのは選択肢が増える点でメリットですが、初めのうちは「どこに投資したらいいか分からない」と疑問を引き起こすデメリットにもなりえます。

そのためつみたてNISAは過去の運用実績が安定している、積立投資に適した160社に限定され、一般NISAと比べると格段に選びやすいです。

160社という社数はまだ選びにくく思えますが、国内株、海外株、新興株など投資先により、投資信託もり様々な種類に分けられるため、実質10社程度まで絞られます。

このようにつみたてNISAは単なる積立制度ではなく、初心者の皆さんが投資を始める第一歩としても調整されています!

つみたてNISAとiDeCoの比較

つみたてNISAの中身について理解できたでしょうか?

早速つみたてNISAで貯蓄をはじめたいのですが、ここでもう一つ長期積立に適したサービスがあるので紹介します。

読者の皆さん、「iDeCo」というサービスを聞いたことがないでしょうか?

iDeCoは「個人型確定拠出年金」の略で、簡単に言えば毎月自分でお金を積立て、管理する年金です。

iDeCoはつみたてNISAと、将来のためにお金を積立てるという点で共通しており、どちらが自分に合っているのか迷われる方が非常に多いです。

そのため、始める前にiDeCoとつみたてNISA、2つの特徴と違いを分かりやすく整理しておきましょう。

つみたてNISA
iDeCo
非課税期間
20年間
60歳まで
年間投資上限額
年間40万円まで
職業により異なる
投資対象
指定の投資信託、ETF
国内外上場株式・ETF・REIT等
投資方法
積み立てのみ、積立スパンと額は自由
毎月一定額を積立

つみたてNISAとiDeCoの大きな違いは5つです。

比較するためにまず共通部分を説明します。
iDeCoもNISAと同様に主に投資信託を使い積み立て投資を行い、その利益は全て非課税になります。

しかし、iDeCoは「〜年間」という期間は決められておらず、代わりに60歳まで投資することが可能です。

これはiDeCoはあくまで「年金制度」であるためです。
そのため仮に20歳のときにiDeCoを始めると、40年間資産運用することが出るようになります!単純に期間だけならつみたてNISAの2倍です。

それではつみたてNISAよりiDeCoの方がより長期運用しやすいのかというと、必ずしもそういうわけでは有りません。

まず、iDeCoは毎月事前に一定額を必ず支払う必要があります。

一応掛金の額は5000円以上、上限以下だと自由なのですが、「もう少し安くしたい。」と思っても年一度しか変更できない上に、「今月は予算が厳しい、積立をやめたい」となった場合、積立停止の手続きを踏む必要があります。

更にiDeCoは一度投資すればお金を引き出す事ができません。60歳になってから始めて給付が始まります。

このようにiDeCoはNISAと比べると長く積み立てる事ができる反面、柔軟性に欠けた面を持っていると言えるでしょう。

また年ごとの積立上限額は職業によって変わります。

iDeCo掛金上限
職業 掛金上限(月ごと)
自営業 68,000円
専業主婦、主夫 23,000円
会社員(企業年金無し) 23,000円
会社員(企業型確定拠出年金のみに加入している場合) 20,000円
会社員(確定給付企業年金のみに加入している場合、
確定給付企業年金と企業型確定拠出年金の両方に加入している場合)
12,000円
公務員 12,000円

しかし、これはあくまで上限であり、最初は月1~2万円程度の積立がオススメです。

特にお金を引き出せないiDeCoだからこそ慎重に投資したいですね。

それぞれどんな人に向いているのか

将来に向けて資産形成したい方→つみたてNISA
老後に向けて貯蓄したい方→iDeCo

つみたてNISAはいつでも引き出せるため、将来子供の教育費や家族の医療費が必要になったときでも柔軟に対応できます。

iDeCoは一度貯めたら引き出せないなどの点から、投資したお金はあくまで「老後」のためと割り切って使いましょう。

名前の通り、「貯蓄」というよりは完全に「年金」のイメージですね。

理想は両方使うことですが、資金が足らない場合はどちらか自分の目的に沿ったものを選びましょう。

最後に一般NISAは、5年という短い期間故、長期的な積立には不向きです。

しかし、一年間に120万円と投資上限額が高額なため「株式投資で積極的にトレードしたい。」、もしくは「自動車の購入や冠婚葬祭など2、3年以内にお金が必要」という方には向いています。

NISAを始めてみよう!

NISA口座の開設

ここまでで、もしNISAに興味を持っていただけたなら、早速始めましょう!

まず、専用のNISA口座の開設が必要です。

今ではNISA口座はどこでも作成できます。対応している証券会社数は20以上です。

しかし、これだけ多いと逆にどこで開設したら良いのかわからないですよね。

そこで当サイトでは楽天証券SBI証券のいずれかをオススメします。

おすすめポイント

  • Point.1
    購入金額の1%還元!楽天カードが非常にお得!!

    楽天カードで引き落とせば、取引するだけで1%還元。積立投資で非常にコスパのいい口座です。

  • Point.2
    全商品0.048%還元!どのファンドにもバックが入ってくる。

    全商品ポイント還元は楽天証券だけです。はっきり言って高額ではないですが、楽天市場に即座に反映できるため使い勝手は非常にいいです。

  • Point.3
    楽天カード自体のスペックも優秀!高還元率で使いやすい!

    楽天証券のNISAでオススメの楽天カードも100円に付き1%、ポイント加盟店で支払えば2%の高還元率で使いやすいカードです。楽天市場を使うなら必携でしょう。

口コミ

投資初心者には悪くはないと思う。
国内株式の売買用に口座を開設。楽天の他のサービス(特に楽天銀行)も利用しているので、何かと便利です。楽天銀行の口座からオンライン入金が出来ます。また、楽天ポイントで投資信託を購入することも出来るようです。
また、スマホ用のアプリiSPEEDで現在の株価の確認や売買ができるのもよいです。iSPEEDのログインがiOS版だと指紋認証で出来るので
いちいちパスワードを入力しなくても良く、セキュリティ的にも安心なのが使い勝手がいいなと思います。
NISAの口座開設も思った以上にスピーディーに行えました。マイナンバーカードの登録や身分証の登録が郵送しなくてもスキャンした画像のアップロードで行えるので初回登録手続きも楽でした。

とても良い!ispeedが使いやすい。初心者ですがすぐ内容が理解できて助かりました。特にチャートの形状でサクッと検索出来る機能はよく使ってます。パソコン版もスマホアプリもあるので自宅でも外出先でも気軽に取引が出来ます。気になるのはしょっちゅう問い合わせの電話が混み合ってて繋がりづらいと表示されること。週一くらいで表示されてます。それならオペレーター増やした方がいいのでは…。特に電話で問い合わせする機会がないので構わないんですけどね。それ以外はとても満足です!

楽天証券スマホツールは最高です初めての口座開設した証券会社は楽天で、もう5,6年メインの証券会社として使い続けてます。利点はまず、スマホツールが初心者にも使いやすいこと、四季報情報だけでなく決済やIRカレンダーもあり、配当情報などの会社情報も充実しているし、チャートもみやすい。楽天証券は株式だけでなく投信、確定拠出年金や金積立などいろいろな金融商品もあるし、投信状況が一目でわかるグラフやチャートなどがシンプルで見やすいです

(引用)価格.comより

おすすめポイント

  • Point.1
    全ファンドで信託報酬最安値SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(先進国株式)

    SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(先進国株式)に投資できるのはSBI証券だけです。

  • Point.2
    eMAXIS Slimシリーズの年率0.05%のポイント還元がお得

    つみたてNISA初心者人気のファンド、eMAXIS SlimシリーズeMAXISを所持しているだけでポイントが入ってきます。

  • Point.3
    IPO、iDeCo、外国株、デイトレード…何をするにもトップクラスのスペック

    金融イノベーターたれ」をミッションとするSBI証券、その名に恥じない高スペックでネット証券最大の口座数を独走しています。

口コミ

初めての証券会社利用証券会社を利用するのは初めてだったため、どこの証券会社にするか迷っていましたが古くからの知り合いの勧めでSBI証券に決めました。スマホからの操作がしやすくていいですね。アプリがあるのも決め手でした。投資初心者でしたが、他の証券会社に比べて多くの商品を取り扱っていることや手数料も安くてこちらにして良かったなと思っています。

初めての証券講座の作成でした。様々なレビューを見てSBI証券に決めました。流石にかなり有名な証券口座なので、使い勝手はとてもいいです。初心者向けの説明も多く、国内株式の売買は携帯アプリでほとんどの操作が完結します。取り扱い商品の多さやIPOの充実なども特に強みかと思います。初めて作るならSBI証券からで間違いないと思います。

日本株、投資信託を利用しています日本株はSBI証券を利用しています。10万未満は手数料無料。売買も簡単で画面も見やすいです。外出先で取引するときはアプリを使用しています。個別銘柄のニュースもいち早く見れます。投資信託もSBI証券を利用しています。投信を保有しているだけで、毎月SBIポイントがたまるのでかなりお得です。500ポイントたまるごとにTポイントに交換できて非常に便利です。

(引用)価格.comより

これは以下の3つの理由からです。

おすすめな理由

  1. 信託報酬の低い投資信託
  2. ポイント特典が豊富
  3. その他機能も充実

なお、皆さんが気になるであろう、手数料,NISAでは気にする必要はありません。

大手ネット証券は全て手数料無料であるためです。

信託報酬が低い投資信託

投資信託を運用すると、ファンドに信託報酬という、言わば「運用に対するお礼」を支払う必要があります。

できるだけこういった余計な経費はかけずに取引は終わらせたいですよね。

信託報酬が低いファンドは「eMAXIS Slimシリーズ」などがありますが、中でもSBI証券のみで使える「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(先進国株式)」は信託報酬0.0938%と全ファンドの中で最安値です。

当然運用実績が一番重要なので、信託報酬だけで決まりませんが、一つの指標としてぜひとも頭の中に入れておきたいです。

ポイント特典が豊富

口座選びで一番重要なポイントでしょう。ポイント還元が良質な会社を選ぶだけで運用資産に差が出ます。

各社ポイントサービス比較
証券会社 購入時 積立時 保有時
楽天証券 楽天カード払いで
購入金額の1%還元
楽天ポイント
利用可能
年率0.048%
10万円ごとに毎月4pt
SBI証券 なし 銘柄によって異なる
マネックス証券 購入時手数料の1.5%を
ポイント還元
ポイント利用不可
松井証券 購入時手数料の全額を
ポイント還元
ポイント利用可能
auカブコム証券 なし ポイント利用不可

NISAは購入時に一切手数料がかからないため、ポイントがもらえるのは実質楽天証券のみです。

毎月5万円の取引まで1%のポイントに還元されるため、普通に取引しているだけで、1年間に6,000円貯まります。

また特定の投資信託を保有することによってポイント還元される場合もあります。

この対象は楽天証券SBI証券になります。

楽天証券:全商品0.048%還元
SBI証券:eMAXIS Slim先進国株式は0.03%、それ以外のeMAXIS Slimは0.05%

その他サービス

もちろん投資はNISAだけではありません。

先ほど説明したiDeCo、チャートを一日中観察するデイトレード、海外株取引・・など様々なスタイルがあります。

中にはこれらの取引に興味がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「その他」とザックリくくってしまいましたが、もしあなたがNISA口座以外でも取引をするのならiDeCoIPO国内株海外株などのスペックも考えて口座を選びましょう

NISAとは別に口座を開設するのも良いですが、もし「複数口座を管理するのが面倒くさい。」と思われるなら、SBI証券をオススメします。

一約定辺りの手数料が50円、IPOの取扱実績数は86件、投資信託の取扱本数も2,582本とあらゆる分野でトップクラスのスペックです。

これらのスペックから、「何かしたいならSBI証券」と自信を持ってオススメできる口座です。

口座開設の注意点

口座開設は上の「楽天(SBI)証券で口座開設」のボタンから飛んでいただければ、インターネット上で簡単に行えます。

指示のとおりに進めば開設できますがいくつか注意点があるので、説明します。

NISA口座開設には、証券総合口座の開設が必要

原則として、NISA口座開設の際は証券会社の総合口座(NISA関係なしに株や債券の取引をする口座)も同時に開設する必要があります。

しかし、SBI証券と楽天証券では総合口座を申込む際、同時にNISA(つみたてNISA)口座も申し込め、大幅に手間が減らせます。

事前に準備しておくべきもの

証券口座の開設には「身分証明証」と「マイナンバー確認書類」の提出が必要ですので、事前に準備しておきましょう。
それぞれ以下に記載した書類のうちのいずれかを使用できます。

マイナンバー確認書類
身分証
  • 1:マイナンバーカード(個人番号カード)
  • 2:マイナンバー通知カード
  • 3:マイナンバーの記載がある
  • 住民票の写し
  • or住民票記載事項証明書
  • 1:運転免許証
  • 2:健康保険証
  • 3:住民票
  • 4:印鑑登録証明書
  • 5:住民基本台帳カード

身分証明証は写真ありの場合1枚、なしの場合は2枚必要になってきます。

また、このうちマイナンバーカードは身分証明書と兼用できるので、あれば非常に便利です。

※参考画像:マイナンバー確認書類

  1. マイナンバーカード
  2. マイナンバーカード

  3. マイナンバー通知カード
  4. マイナンバー通知カード

※参考画像:運転免許証

  1. 氏名、住所、生年月日が「口座開設申込書」の内容(オンライン申込の場合は口座開設申込画面の入力内容)と同じであることを確認してください。
  2. 有効期限内であることを確認ください。
  3. 住所変更や氏名変更などにより、裏面記載事項がある場合は、裏面も必要です。
  4. 公安印が鮮明に見えるようにしてください。

※免許の条件等欄に記載がある場合は塗りつぶしてください。

原則NISA口座は一つのみ

NISA口座、つみたてNISAは原則で合計一つしか開設できません。

そのため、既に他の口座で開設されている方は一度元のNISA口座を解約する必要があります。

また、NISA口座は一度開設すれば、1年間は別の証券会社に変更することはできないので注意して選びましょう。

このようなNISA口座の注意点に関しては以下の記事でまとめていますので、是非一度確認してみてくださいね。

  

NISAで積立投資を行う方法


先程から少し述べていますが、NISAで積立を行うには「投資信託」に投資していきましょう。

では、どのような投資信託がオススメなのでしょうか?

積立投資でオススメはどれ?

つみたてNISAは「インデックスファンド」に投資するようにしましょう。

インデックスファンドは日経平均TOPIXなど、何らかのベンチマークに沿って投資します。そのためどのファンドも運用成績に大きな差が生じず、安定しています。

確かにアクティブファンドだと一度好調になれば利益は大きくなりますが、投資対象や運用方針、ファンドマネージャーの運用能力などファンドごとの差が大きく、どの銘柄が良いのかという確かな選択眼が求められます。

また、ファンドそれぞれが独自方針で投資しているため一度は好調になっても、いつ不調になるかわからず不安定性が大きいです。

数万の投資ならともかく、何年間も定期的に自分の財産を形成していくなら極力安定している方が良いですよね。資産の安定を求めるならインデックスファンドに投資しましょう。

投資初心者にインデックスファンドをオススメする理由については、以下の記事でも説明してますので参考にしてみてください。

また、以下の記事では、つみたてNISAでのポートフォリオの選択方法オススメのポートフォリオなどを紹介してますので、こちらも参考にしてみてください。

それではどこのインデックスファンドがオススメなのでしょうか?

オススメのインデックスファンド

①eMAXIS Slimシリーズ

eMAXIS Slimシリーズ画像

最も人気な投資信託先の一つがeMAXIS Slimシリーズです。
業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続ける」と掲げているように、全ファンド中最安値クラスの信託報酬から非常に人気があります。

eMAXIS Slimの商品一覧(2019年7月時点)

ファンド名 信託報酬
(年率:税込)
純資産総額
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) 0.1512% 約92億円
eMAXIS Slim国内株式(日経平均) 0.1512% 約27億円
eMAXIS Slim先進国株式インデックス 0.107892% 約508億円
eMAXIS Slim新興国株式インデックス 0.20412% 約151億円
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 0.162% 約235億円
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) 0.15336% 約68億円
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー) 0.15336% 約48億円
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) 0.15336% 約11億円
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) 0.1512% 約290億円
eMAXIS Slim国内債券インデックス 0.1296% 約50億円
eMAXIS Slim先進国債券インデックス 0.1512% 約48億円

上の表の通り全ファンドが0.2%以内に収まっているという激安基準は他に類を見ないと言っていいでしょう。

②ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズ

ニッセイシリーズ画像
近年信託報酬の値下げに力を入れているのが、「ニッセイシリーズ」です。

2019年6月27日で、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
」が信託報酬0.9%と業界最低水準比率を更新しました。

ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズの商品一覧(2019年7月時点)

ファンド名 信託報酬
(年率:税込)
純資産総額
ニッセイTOPIXインデックスファンド 0.140% 約234.41 億円
ニッセイ日経平均インデックスファンド 0.140% 約63.33 億円
ニッセイJPX日経400インデックスファンド 0.2106% 1,4億円
ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.0999% 約1260.28 億円
ニッセイ国内債券インデックスファンド 0.120% 約73.26 億円
ニッセイ外国債券インデックスファンド 0.140% 約108.87億円
ニッセイ新興国株式インデックスファンド 0.20412% 約10.61億円
ニッセイJリートインデックスファンド 0.27% 約120.14 億円
ニッセイグローバルインデックスファンド 0.2916% 約62.1億円
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) 0.140% 約38.18億円
ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型) 0.17172% 約3.7億円
ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型) 0.17172% 約2.04億円
ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズの純資産総額の推移
ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズの純資産総額の推移
引用:SBI証券「6ファンドの信託報酬引下げ!低コストにこだわるニッセイアセットの<購入・換金手数料なし>シリーズ」:
ニッセイアセットマネジメント

純資産額も順調に成長しており、今後の方向に目が離せません。
総合的に非常におすすめのファンドです!

ファンドの購入方法

積立以外の投資は何があるの?

ここまで積立投資の始め方を案内してきました。

しかし、積立投資以外の投資スタイルで、NISA口座を使うことでどのようなメリットがあるのでしょうか?

今回は長期トレードIPOETFの3つの選択肢に分けて説明して行きます。

ETFを除き投資信託からは外れるため、一般NISAを使ったスタイルになります。

長期トレード

「株式」で「長期保有」となれば「インカムゲイン(=資産を保有中に得られる収益)」を狙えます。

「インカムゲイン」と言えば「株主優待」、「配当金」。双方ともただ株式を保有しているだけで利益になるため、積極的にもらっていきたいですよね。

実際、「配当金」はNISAの非課税対象に入ります。(一方、株主優待は現物支給であるため、一切非課税にはなりません。注意しましょう。)

しかし、「配当金」だけを目的に置く投資はオススメしません。

なぜなら配当金で利益になっても、購入した株式の値段が下がれば総合的に損失になるためです。

配当金を狙っていくなら同時にトレードから目を離さないようにしましょう。
専門知識が必要で、投資信託より手間はかかりますが、自分でお金を管理できる安心感もあります。

IPO

「IPO」は「新規公開株」の略で、一般NISAとは相性がいいです。

なぜならIPOは非常にリターンが大きく、その分だけ非課税額も大きくなるためです。

株式会社エヌ・シー・エヌJQ8001214152%株式会社サーバーワークス東マ478018000277%日本国土開発株式会社東1510624122%株式会社フロンティアインターナショナル東マ24102715113%東海ソフト株式会社東215002872191%エスコンジャパンリート投資法人東証10100097200-4%

IPOの主な銘柄データ
銘柄名 市場 公募価格* 初値* 上昇率
株式会社ビーアンドピー 東マ 2000 2400 120%
株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド 東マ 1050 1400 133%

*公募価格…新規に公開する株式が投資家に販売される価格。簡単にいえば、株式を購入する価格。
*初値…IPOで株式が上場してから初めて付いた価格。簡単にいえば、投資家が公募価格で購入した株式を売れる最初の価格

上記のように上昇すれば、多くの銘柄で価格が1.5倍以上になります。
IPOによる初値上昇率は8割と言われているので、抽選に当選さえすれば大きな利益を獲得できます。

普通の証券口座で売買すると20.315%課税されますが、NISA口座だと120万円まで購入株価がすべて非課税。

上記のエヌ・シーエヌで100株購入した場合だと、8万円節約できます。

ETF

ETFとは「上場投資信託(Exchange Traded Funds) 」の略で、名前の通り株式市場に上場している投資信託です。
特定の指数、例えば日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)等の動きに連動する運用成果を目指して運用します。

言わば、株と投資信託のいいところ取りの商品です。

例えば非上場の投資信託だと手放す時に「解約」という手続きが必要になり、柔軟な売買はできません。

しかし、ETFは株式であるため、リアルタイムで簡単に売買できます。

さらに販売会社への手数料や事務費用が安いため、信託報酬が非常に安いです。

ゆうた(悩む)

ゆうた

あれ、インデックスファンドと似ているんじゃないか?積立投資でも使えそうじゃないか?

確かにつみたてNISAとの相性一見非常に良さそうです。

しかし、複利の効果が弱くなる点、そしてつみたてNISAの対応本数が非常に少ない(3本のみで一部の大手証券しか取扱なし)からつみたてNISAには向いていません。

複利と単利の差が画像。
引用:SBI証券公式

本来長期投資は複利による資産増加を狙っていきます。
ETFは分配金が自動で再投資されないため、元本に分配金が加えられず、複利効果が見込めません。

ETFは1、2年程度の比較的短期の積立に使うべきでしょう。


NISAに期限があるって本当?

NISAには利用期限があり、一般NISAは2023年まで、つみたてNISAは2037年までです。

かおる(焦る)

かおる

え、これだと今からつみたてNISA始めたら20年も利用できないんじゃないですか!?

確かにつみたてNISAの利用期限まで残り20年を切っています。このままでは800万円の非課税枠をフル活用できないのでしょうか?

実はNISAの非課税期間を伸ばす方法があります。「ロールオーバー」という方法です。

ロールオーバーイラスト

ロールオーバーとは金融用語で「乗り換え」を意味します。

簡単に言えば、期間が満了する商品を翌年のNISA非課税投資枠に移せる制度です。

この制度を使えば2023年にNISAに投資した分は2027年まで非課税運用が可能になります。

しかし、ロールオーバー制度はつみたてNISAには適用できません。

そのため以前まではつみたてNISAの枠をフルに使えないと言われていました。

しかし、2019年10月16日につみたてNISAの期間延長、20年の投資期間確保が議論対象に正式に上がりました。

政府の決定次第なので確かなことは言えませんが、一般NISAが終わる代わりに積みたてNISAが恒久化される可能性は高いでしょう。